梅村博美【スズ】
長野県松本市生まれのソプラノ。半ばあだ名のようでもあるけど「プリマ」と言えばこんにゃく座ではなんとなく梅村さんのことを指す、気がする。中学の頃にこんにゃく座の『あまんじゃくとうりこひめ』を見て入座を決意。コンセルヴァトワール尚美を経てこんにゃく座へ。フィギュアスケートをやっていたからか、脚はよく上がるし、いつもクルクル回転している。よく食べ物をくれるので、近くにいるといつの間にか栄養が足りてしまう。
富山直人【マンガン】
大阪府生まれのバリトン。ご両親が徳之島出身なので「徳之島二世」と称されることもある。上京して10年ほどバーテンダーをやっていたけれど、劇団黒テントの研修所を経て、オペラの世界に飛び込んでしまった。プロレス、洋楽、落語など幅広い趣味と、それに伴ってか幅広い友好関係を持つ。いろんな機会に飲み物の係を任されている。
太田まり【リン】
愛知県名古屋市生まれのアルト。だけどソプラノ的な役を任されることが多い。舞台芸術学院を卒業後は劇団ポプラに在籍していたが、旅先の鳥取県でこんにゃく座の『まげもん-MAGAIMON』を見て感動し、そのまま入座してしまった。稀に、吹奏楽部時代に身に付けたトロンボーンの腕前を披露してくれることがある。
沢井栄次【チタン】
富山県魚津市生まれのテノール。コンサートなどではよくベストを着ているので「テノールベスト」という謎の単語が横行している。が、洗足学園大学時代にはバリトンとして歌っていたらしい。歌唱指導や作曲に演出、楽器なども色々と器用にこなす。なかでもウインドシンセが好きらしく、たまにT-SQUAREなどを演奏してくれて楽しい。王将ばりに美味しい餃子の作り方を知っている。
島田大翼【ニッケル】
熊本県阿蘇郡生まれのバリトン。上京してドラマーになるつもりが、バンドを組む仲間がいなかったことに気付き断念する。東京学芸大学時代に授業でオペラをやったのが楽しくて、そのままこんにゃく座に入る。オペラと同時に裁縫も始め、今では「ふんどしとタイパンツの専門店」を開くのが夢。
西田玲子【コバルト】
東京都江戸川区生まれのアルト。サンリオ・ピューロランドでダンサーとして踊っていたが、ある時こんにゃく座のトラックを見て一目惚れしてしまい、こんにゃく座のオペラを見ぬまま大胆にオーディションを受け、入座。芝居や歌にもその大胆さがよく生かされている、気がする。小道具製作やトラックの運転も器用にやってのける。
髙野うるお【タングステン】
東京都立川市生まれのテノール。国立音楽大学を卒業して、三宅島などで学校の先生をやっていたけれど、舞台に立って芝居をしたり、紅白歌合戦のバックコーラスで歌ったり、といった活動をしながら、いつしかこんにゃく座の歌役者になる。座の駐車場でよくご自分の自動車をいじっているけれど、家に帰ればまた別の車をいじっているらしい。
北野雄一郎【給仕】
福岡県朝倉市生まれのバリトン。こんにゃく座でも最も低い声部を任されることが多い、貴重な声帯の持ち主。日本大学法学部を卒業し、文学座養成所も卒業。その後キラリ☆かげき団でオペラ『まげもん-MAGAIMON』に出演し、翌年こんにゃく座へ入る。北野さんが演じるとどんな役もイケメン枠みたいになってしまって、次の人へのプレッシャーが大きい。
花島春枝【ネズミたち】
東京都渋谷区生まれのメゾソプラノ。女性座員の中で最も背が高い。静岡大学時代にマンドリンオーケストラに入るが、長身を生かしてコントラバスを弾いていた。その後、横浜国立大学の院も出て、こんにゃく座へ入る。衣裳チーフを任されることも多く、オペラ『ネズミの涙』に登場する衣裳もたくさん作っている。
壹岐隆邦【ネズミたち】
埼玉県所沢市生まれのバリトン。だけど、いつも人数調整のためにテノールパートへ出張している。こんにゃく座で最も長身で、一間(約182cm)を超える。あだ名の「いっくん」と併せて「いっくんいっけん」とか言われやすい。武蔵野音楽大学の声楽科を出たけれど、作曲や編曲もよく手掛けている。独特な視点を持ち、物事の共通点を見つけたり、回文を考えたりするのも得意。
高岡由季【ネズミたち】
富山県高岡市生まれのソプラノ。地元愛が強すぎて高岡市のキャラクター「あみたん娘」の公式コスプレイヤーに選ばれてしまった。東京学芸大学でこんにゃく座のオペラに出会い、こんにゃく座オペラ塾を経て入座。今年2月のオペラ『白墨の輪』でデビューしたばかりの若人。コンピュータにも強く、IllustratorやPhotoshopなども器用に使いこなす。
宇井晴雄【ネズミたち】
富山県富山市生まれ。東京学芸大学で演劇学を専修、新国立劇場演劇研修所などを経て、現在はフリーの舞台俳優として活躍。ある座員のフットサル仲間だったが、突然こんにゃく座で『ネズミの涙』に出演することになってしまった。大河ドラマ「八重の桜」にも出ていたりする。奈良県を舞台とした映画「夕暮れ」では主演。
榊原紀保子【ピアネズミ】
神奈川県鎌倉市生まれのピアニスト。小学校の頃はバレーボール部だったが、突き指するとまずいのでレシーブ専門だった。東京音楽大学卒業。作曲家の吉川和夫さんの紹介でこんにゃく座と出会い、『フィガロの結婚』以降多くの作品でピアニストをつとめる。紀保子さんのピアノで歌うと、大船に乗った気分になれる。
文責・写真:島田大翼
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