うたものがたり『よだかの星』稽古場日誌(3月5日~3月7日):冬木理紗

春を感じる暖かさになったと思えば、また寒さが戻ってきたり、
最近着る服に困っている冬木です。

『よだかの星』+うたのステージ組は稽古や物作りで、毎日風のようなスピードで駆け抜けて(いるような気がし)ます。
ツアーの始めは、宮沢賢治のゆかりの地である岩手県花巻市です。
賢治好きとしてはずっと行ってみたかった場所なので、とても嬉しいです。
花巻はきっとまだ雪が残っているから何を着ていこう…?

前半のうたのステージでは賢治の詩に曲をつけたもの、賢治自身が作曲したものをたくさんたくさん歌います。
見て楽しい、聴いて楽しいヴァリエーション豊かなプログラムに仕上がりました。





このメンバーならではかもしれませんが、ピアノの他にいろいろな楽器も登場します!



僕もクラリネットを吹くのですが、楽器を演奏しながらこんなに身体を動かすのは初めてで、ギョエー!ヒーー!と言いながら稽古していました。
クイックな動きに口と指を持っていかれたり、下降系の音形のところで身体は反対に思いっきり上向きに反らなくてははいけなかったりして、頭と身体と気持ちの整理が大変です。
ちゃみ先輩のように、どれだけ動いても歌えて、どれだけ動いても楽器を吹けるような歌役者になりたいものです。


そして後半のほう、『よだかの星』はもともとはピアノ1台と歌役者4名で上演されていたのですが、
今回はサクソフォンが入ったスペシャルヴァージョン!
バリトンとアルト、2本の楽器を華麗な手際で奏でていらっしゃるのは、『おぐりとてるて』でもお世話になりました野原孝さんです。
ピアニストは言わずもがな、こんにゃく座大ベテランの服部真理子さん。



お二人の奏でる音と共に、歌役者は次々に役を変えながら語るように物語を歌い紡いでゆきます。




美しさと、鬼気迫るような生命力を合わせ持った作品です。

うたのステージと、新しい『よだかの星』
こんにゃく座が描く様々な賢治の世界を、どうかお楽しみに!


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