アートにエールを!参加作品「白いクレヨン」:熊谷みさと


COVID-19の影響を受けたアーティストを支援しようという東京都のプロジェクト「アートにエールを!」に、東京都在住のこんにゃく座員が参加しました。

「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、活動を自粛せざるを得ないプロのアーティストやスタッフ等が制作した作品をWeb上に掲載・発信する機会を設けることにより、アーティスト等の活動を支援するとともに、在宅でも都民が芸術文化に触れられる機会を提供する」という東京都のありがたい取り組みを知り、それならば私たちも楽しい動画を作って見てもらいたい!!ということで、「オペラシアターこんにゃく座Tokyo」というチームを結成!

都民で作曲家でピアニストの萩さんが中心となり都民歌役者9人が歌う動画を作ることにしました。

作品は「白いクレヨン」です。


みんなで集まって歌うことの難しい時期で「3密を避けた撮影を」ということもありましたので、クロマキーバックで、1人ずつ、何日かに分けて撮影しました。



協力者としてカメラマンをやってくれているのは島田さん、アシスタントは沖さんです。






稽古場Bスタジオが撮影スタジオに変身!



生の舞台をお届けするのが生業の私たちにとって、クロマキーバックで映像を撮ってもらうなんてことはこれまでは滅多にありませんでしたから(少なくとも私は人生初でした!)、不慣れながらもわくわくします。



島田さんと沖さんの指示のもと、単独では不思議にも見える動きをしたりして、懸命にカメラに向かう出演者たち







こんな風に1人ずつ撮影したものが組み合わさってどんなことになるのかなあ…
不安と期待がいりまじってワクワクドキドキです。


記念にパチリ




そしてこちらはこのためにこしらえた仮設レコーディングスタジオです!


熱唱テスト



まず動画を撮影し、その自分の映像を見ながら合わせてレコーディングをするという流れでやってみました。

マイクに向かって歌うことも普段はほとんどないですからね…近寄り具合とか角度とか、学びの多いレコーディングでした。いやあ、難しい…もっと学んでいきたいです。


ひととおり撮影が終わったら、編集と同時進行で協力者高岡さんが絵を描いてくれました



今回の映像に出てくる絵は全て高岡さんの作品なんですよ。柔らかくて可愛くてこの曲の雰囲気にぴったりです。
 一枚一枚が素敵で、この絵の展覧会とかしたらちょっと楽しくないですか。前に立って歌い手と同じ動きをして遊んだりみたりして、あ、わくわくする!


高岡さんの能力とiPadの進化に感心しているうちに編集も進み、どんどん物語が動き出してきました




こちらは黙々と、時に「パソコンを買ってくれ!!」などと叫びながら、技を駆使して動画を編集作成してくれる島田さんです。
編集格闘しすぎていて顔も見えませんが、手にはゲーム中のスマホを握りしめています。

データが多すぎてパソコンの反応が鈍いので、ちょっとした待ち時間にもゲームが捗るみたいです。イライラしないための工夫、大事ですね。


絵や人物を配置するだけでもすごいなあと思うのに、動かしたり透かしたり膨らませたり、位置や大きさやタイミングも全部考えながら、わからないことは学びながら作っていって、頭が上がりません…都民のためにありがとう…



時々、「今こんな風になってます」と島田さんが制作途中の動画を見せてくれて、うおー楽しい!!楽しくなりそう!!わくわくが止まらないー!!と盛り上がる演者たち。


そして、とうとう、オペラシアターこんにゃく座Tokyoによる「白いクレヨン」

完成しましたー!!! 楽しいー!!わくわくするー!!


「白いクレヨン」〜オペラシアターこんにゃく座TOKYO(アートにエールを!東京都webサイト)

特別な、でも私たちには日常だった「劇場」という場所で、みなさまに作品をお届けすることが突然できなくなってしまった今、私たちにできることは何だろうか、私たちの存在って何なんだろうかと自問自答する日々…

どんな形であっても、私たちの歌をお届けしたい、聞いてもらいたい、もしもそれでちょっとでも何かプラスの気持ちになってくれるひとがどこかにいてくれたら、それだけでまた頑張ろうって思える…!!

もちろんまた舞台に立って、それをみなさまに見ていただくことを日々目指してはいるけれど、映像作品として私たちの歌をお届けできることもこれはこれで嬉しく大切にしていきたいな、と私は思います。


今の私たちにしかできない「白いクレヨン」、観ていただけたら嬉しいです。

歌詞もついているので、気が向いたら一緒に歌ってくださいね☆☆


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