キラリ☆かげき団 第14回公演『にぎやかな夢~風ン中、ひなげしたちの歌』(10月10、11日):壹岐隆邦

「キラリ公演中止」――危惧していた通達メールが来たのは、3月あたまの事でした。
そう、新型コロナウイルスの影響です。
ちょうど私は、その前の週くらいに稽古の見学に行っていて、相変わらずのパワーと熱気に触れ、「これは楽しい公演になるぞ」と思っていた矢先の事でした。メールを見たときは、とても悲しくなったものでした。

その後、座のスタッフと団員で話し合いが行われ、なんとか延期の目途がたち、ひとまず安堵の胸をなでおろしました。
が、半年以上経った今もまだ、予断を許さない情勢……
最後まで心配していましたが、無事に公演を迎え、そして終えることが出来ました。
なんて、いちスタッフのような書き方をしていますが、私は今回はただの観客です。
実は、本来のスケジュールでは座の仕事と被って公演を観に行けないはずだったので、こうして観に行くことが出来たことに関しては、とても嬉しかったのです。(もちろん、その逆の方もいらしたでしょう。すみません)



さて、私も久々の観劇です。
アナウンスが入り、暗転、そして暗い中ひそひそと役者たちの囁く声が響き渡る――そんな懐かしい、生ならではの空間から劇は始まりました。

今回の舞台『にぎやかな夢~風ン中、ひなげしたちの歌』は、キラリ☆かげき団のために作られた、オリジナルの作品です。
物語の中に、こんにゃく座のレパートリーであるオペラの中の曲が散りばめられているのです。
舞台上にも、色とりどりの洋服やガラクタなどが散りばめられていて、視覚的にもワクワク!
そんな、宝石箱のような、はたまた古いアルバムのような、もしくは子供のおもちゃ箱のような、楽しく目まぐるしく儚い物語でした。

~オペラ『金色夜叉』より~



物語の途中に、「年齢なんて関係ないわ」というようなセリフがあるのです。
ほんとうにその通りというか、むしろ年を重ねて培ってきたものの重みや説得力があって、ひとりひとりが本当にスタァのように輝いていました。

~抒情幻想劇『ひのきとひなげし』より~



昨年の10月、初代団長の伊深宣一さんが亡くなられました。
今回の公演は、その追悼公演でもあります。
私もこんにゃく座に入座した年、キラリ☆かげき団の5回目の公演『白墨の輪』でご一緒しました。
優しくてお茶目で、座に入ってから初の舞台でたぶん緊張していた私にとっても、楽しいおじいちゃんのような存在でした。

~オペラ『おいしい餃子のつくりかた』より~



劇団としても、個々人といろいろな想いの詰まった今回の公演、実施が叶い(それもパワーアップして)本当に良かったです。
そして半年後には、15回目の公演が待ち構えています。
これからも、元気に歌い演じる姿を、ますます楽しみにしています!



【おまけ】

稽古のたびに、家からいろいろな収穫物を持ってきていた、はしも
この日はザクロでした!



舞台写真:吉岡茂 / 集合写真:姫田蘭

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