オペラ『あん』まとめ:熊谷みさと


こんにゃく座の新作オペラ『あん』、2022年2月10日から20日まで、12公演を無事に終演しました!

会場まで足を運んでくださったみなさま、近くから遠くから応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

日々の稽古での格闘はもちろんのこと、こんなご時世の中、いつ公演ができなくなるかという不安ともずっと戦ってきた日々でした。
出演者だけでなく、関わってくださったスタッフの方々、座員スタッフ、特に制作の心労ははかり知れません。
誰一人欠けることなく千穐楽までお届けできたことが嘘みたいです。言いようもないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。




年始のこんにゃく座50周年記念コンサートの熱も冷めやらぬ中、1月6日稽古イン。
新作なのに稽古が始まる1ヶ月前には作曲が上がっているというとんでもなくありがたいことだったのに、年末の旅公演とコンサート稽古の鬼スケジュールのため追いつけぬ音取り…音楽稽古にお付き合いいただいたピアニスト様方にとんでもなくお世話になりました。。


美しく、心揺さぶられる音楽なのに、なかなか自分でそこまで到達することができない歯痒さとも戦いながら、演出の上村さんがいらしてどんどん立ち稽古が始まります。


上村さんの稽古はとても丁寧で細やか。




演出部も交えて小道具の有無や使い方も考えながら進めていきます。
始めにどら焼きを売る時、徳江さんとあんを炊く時、塩どら焼きを作る時…など、使う物も入れ替わるので、コンロの位置や調理道具はとても重要。
ひとつひとつ確認しました。


立ち位置はもちろん、腕の角度もしっかり決めて、


いー!のポーズもできあがっていきました。

いろいろなところにみんなそれぞれ書いているので座日記読者の方々はご存知かと思いますが、上村さんは「何を表現したいのか1時間くらい説明して」とか、「こないだも言ったよね、覚えてなかったの?敢えてやらなかったの?その意図は?」とか、文字に起こしたらとにかく恐ろしいようなことをばんばん仰います。
こう書くとすごく怖そうなのですが、実際の稽古場はとっても和やかです。内容は厳しくても、そのダメ出しがどういう意図なのか、納得できるようにいつも丁寧に理由を説明してくださるし、最後には毒舌を笑いに変えてくれるので、楽しいし空気が悪くならないのです。すごいのです。
とても細かくたくさんのことが決まっていて難しい部分もあるけれど、それがきちんとできたら必ずいいものになる、という安心感があります。その上で役者の個性もちゃんと認めてくれて、苦しくならないように柔軟に考えてくださいます。そして考えるスピードがめちゃ速い上に端から端まで恐ろしいほどよく見ていてくださってすごいのです。毎回みんなで「頭の回転がすごい」「かしこすぎる」とこっそり言っていました。

そんなこんなで稽古はどんどん進み、作品が仕上がっていく中、


おぺら小屋のための写真撮影があったり、




衣裳パレードがあったり



時折どら焼き屋さんが現れたりしました。
このどら焼き屋さんのどら焼き、皮に桜の塩漬けが乗っているのです!
見た目もわくわくするし、塩気が甘みと混ざり合って最高でした。
千太郎さんもこんなどら焼きを作ったのかなあ…!


たくさん作ったあんを消費するために?見たことないくらい特大のどら焼きを食べている日もあって楽しかったです。


演出部のお兄さんは正座でどら焼きづくり?




スマートフォンも木を削って作ってくれた同期の演出部さん。
素晴らしい出来です!


こうしてあっという間に座での稽古が過ぎ去り、あっという間に劇場入りです。


仕込み中に出現した木枠でルース婆さんをやってくれたパスカールお兄ちゃん


仕込み中はヘルメットがマストな俳優座劇場なので、休憩時間には魅力的なヘアスタイルが見られます



楽屋では、ドアの隙間から着替えが見えてしまわないように、衣裳部チーフが麦わらの船長を貼ってくれていました。
テンション上がりますね!



仕込みが終わって、舞台稽古の前にセット内ツアーをする徳江さん2人


そしてそれを見守るみんな。なんだか楽しいです。



カーテンコールの確認をしているどら組、千太郎さんと徳江さんがめちゃ笑っているのは


演出部の2人が寺嶋陸也さん役とドリアン助川さん役をやったのが妙に可笑しかったからでした。


そしてそれを影から見守る演出部チーフ


初日が開けてからも毎日稽古をして


数々の愛ある言葉をいただきました。


こうして力を合わせてお届けしたこんにゃく座の新作オペラ『あん』、たくさんの方々のお力添えで、無事に千穐楽を迎えることができました。





こんなご時世にも関わらず、たくさんの方々が劇場まで足を運んでくださいました。本当にありがとうございました。
そして来たいと思ってくださった方、応援してくださった方、関わってくださった全ての方にも、心からのありがとうをお伝えしたいです。




















またどこかでこの作品をご覧いただけますように。
今回劇場に来ることができなかった方々にもお届けできる日が来ますように。
その日まで、耳を澄まし、言葉を聞いて、この作品を愛していこうと思います。




ありがとうございました!!


舞台写真:前澤秀登







〜〜〜怒涛のおまけ写真〜〜〜

今回、写真部をやらせてもらってたくさんお写真があるのでじゃんじゃか載せていきたいと思います!

結果的におまけが多すぎてどっちがメインだかわからないくらいになってしまいました、ゆるして…!!



渋みのうるおさん
うるおさんの写真はほとんどがブレブレです。
なぜなら、カメラを向けたらピントが合わないほど思いっきり近づいて来るか、頭に巻くはずのタオルで攻撃してくるから!そしてカメラマンが笑いすぎてブレてしまいます。


これは攻撃直後の表情。
ちなみに長い布で攻撃するスキルは『ネズミの涙』で身につけたそうです。


あざと可愛いしんちゃん
撮られ方がもう全部アイドルで、映えまくりでした。すごい。


「ほくろから毛が生えてる」と教えてくれているところです


メロメロになっちゃうよね!


花島先輩に前髪を切ってもらっているところ


メイク中すぎて顔がまだらになってますね


こちらは老けメイク中の梅さん。真剣です。


楽屋の楽しい会話にニコニコ

どら組の女子楽屋はとにかく賑やかで、オフショットをコソ撮りしようと思ったのに、いきなり相さんが
「はい!」
と手を挙げて、撮られる準備ができたとアピールしてくれました。


そういうシステムじゃないんだけど!とか言いながらめちゃくちゃ笑いました。
これ、歯ブラシで白い塗料を髪につけているところなのですが、写真を撮られるためにいつもより多くやってくれたようで、「真っ白になっちゃった!!」と言ってて更に笑いました。死ぬかと思った…
素敵な笑顔ありがとうございます!


そういうシステムじゃないんだけど!って言ってるのに、ひとしきり相さん撮った頃にわざわざ「はい!」って言ってくる理恵さんにもめちゃくちゃ笑わせてもらいました。


ニヤリと笑う姿は「足立区のメンフィス」






中学生たちは真面目なふりして


隙あらば変顔したり


ドヤ顔したり


笑いの絶えないチームでした。
楽屋潜入してあんなにお腹痛くなると思いませんでした…笑いすぎた…



一方春組はなんともほんわかとした空気の流れる女子楽屋で、


ほんわかみーさんのちからなのか、




なごやかわいい雰囲気に満ちています


時々変顔したり


盛大にムースをこぼしたりする人もいて




大笑いも出るのですが、


基本的には穏やかな空間です。


のぶさんの横顔めちゃ美しい。


朝ドラ女優感溢れる薫さんと






自撮りに入り込んでくる同期


カメラを向けるとすぐおちゃらけた様子になってしまう篤史くん


なかなか出会えなかったナチュラルな表情です


こちらは楽屋で煙草を吸う(様子を見せてくれる)しかめっ面の千太郎さん


マッサージ?してる姿もなんだかセクシーです


表情筋スタンバイOK?


素敵です!



熊谷の中で謎の「睨み茉奈」というカテゴリーが流行ってしまって






こんな写真をたくさん撮ったりしました。


そんな茉奈が「眠りの小五郎」みたいなポーズで休んでいるのを発見したので


こっそりそれっぽいような謎写真撮って遊んだり。


北野さんはとにかくフォトジェニック!


カメラを向けると必ず何かやってくれて、


必ず何かやってくれて、


必ず何かやってくれて、
とにかく楽しかったです。


舞台監督の大垣さんはすごい筋力をしていて憧れの存在です。
このトレーニング真似しようとしたけど全然できませんでした…


沢井さんも挑戦!したけど断念!無念!


チケット係の壹岐くん。
たくさんのチケットを処理するだけでなく、みんなが販売状況を把握しやすいように、いろいろ工夫してくれていました。ありがたや〜!


作曲の寺嶋陸也さん、本当のコソ撮りをしてしまいました。ちゃんと声かけて撮らせてもらえばよかったなぁ…!!本気で後悔。。
素晴らしい音楽を、本当にありがとうございました…!!


大変お世話になった、2組の楽士さま


入川さん、橋爪さんペアと


五味さん、草刈さんペア

同じ曲なのにコンビによって印象が変わって、おもしろいなあと日々思ったものでした。


千穐楽の日、公演後に終わりを惜しむ私たちの中で、草刈さんが「やったー終わったー!」と解放感に満ちていたのが印象的でした。計り知れない重圧の中でひとつひとつの音を奏でて音楽を創り上げてくれたんだな、と、頭が下がる思いでした。


稽古中いっぱいアドバイスをしてくれた入川さん


特大の包容力で何にでも対応してくれる癒しの橋爪さん


毎日本番後すぐピアノに戻って必ず復習していた五味さん

一緒にこの舞台に立ち向かった大切な仲間たちです。


さいごに千穐楽での集合写真をお届け♪


☆どら組☆
毎日愛あるダメ出しをしてくれた萩さんを囲んで


☆春組☆
演出の上村さん、演出助手の谷こころさんも一緒に写ってくれました!
大変お世話になりました、ありがとうございました…!!







☆まだまだ終わらない、おまけのおまけ☆


「待ってましたよ、と千太郎」の伝説のポーズ
この写真ずっと撮りたかったのに撮る機会が持てず、


仕方ないから合成する!と沖さんピンショットを撮ろうとしたら


絶妙のタイミングで北野さんが霧吹きをかけ出したので熊谷は立ち直れないほど笑い転げました。


こちらは現実では見ることのできない2ショットです(ブレザーが1着しかないから!)


ピアニスト五味さんはいつもナチュラルに中学生に馴染んでいました




その寝顔が眼福で密かに日々拝ませていただいておりました…ありがとうございます!!






アップ中の様子をパシャパシャ









ああ楽しかった☆
ほんとうにおしまいです!
お付き合いいただきありがとうございました!




2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ちゃみちゃん、沢山の写真をありがとうございます。いつか、見ることが出来たら良いなーと、コロナの終息を願うばかりです。みなさん、大変お疲れさまでした。これから先の旅公演が、無事に進められますように!
    地震から復活した武者返しより

こんにゃく座 さんのコメント...

ありがとうございます!
コロナめー!!と悔しさも続く日々ですが、そんな中でも温かく応援してくださる気持ちが、とても力になっています。
いつか、お届けできる日が来ることを心から願っています。その日までみんなで頑張ります!
武者返し大好きです!ショコラ最高でした!
ありがとうございました!!

ちゃみ