オペラ『あん』がついこの前終演したと思いきや、その5日後の2月25日…とうとう…この日がやって参りました。僕のはじめてのソロコンサート、『泉篤史ソロコンサート〜今この世界で歌いたいウタ〜』無事終演いたしました!!!
この日を迎えるには長い道のりがありました…はい。
元々は去年の8月に行われる予定だったんです。しかし当時の感染者数の増加を受け、泣く泣く延期をして座員の皆さまだけにのみ、内々に発表するだけとなりました。
そして今回、約半年の時を経て開催が実現したのです!!いやっほう!!…ん、いやまて!!オペラ『あん』が終わってから5日しかない!!僕も春組で出演している!!ソロコンサートのお稽古が取れない!!こりゃあマズいぞ!!!わー!!!!!
…ということで、『あん』の空き日、反対の組の公演の日に稽古場に行ったり、とにかく隙間時間を使って少しでもお稽古ができるよう、最善を尽くしました。
コンサートの内容はというと…前半は萩京子のソングとオペラのアリア、後半は林光さんのソング、ボリス=ヴィアンのシャンソン、そして信長貴富さんの大作『Fragments-特攻隊戦死者の手記による』に挑戦いたしました。コロナ禍が始まって早2年。緊急事態宣言、ステイホーム、自粛生活、リモートワーク、不要不急…そして今まで感じたことがないほど身近に感じられた命の重さ。今まで当たり前だったことが当たり前じゃなくなったこの世界で生活をして改めて気付かされたこと・感じたことがたくさんあって。それを一つ一つのウタに込め、歌いたいなあ。そんな思いから今回のコンサートのプログラムを考えました。
後半では同じ命の重さという観点から戦争をテーマに。去年の8月からずっと決めていたテーマで、まさかここまでタイムリーなテーマになるとは思いもよりませんでした…。自分が歌い演じてお客様を楽しませるだけでなく、さらにそれ以上の意味があるというか…ちょっとおこがましいのですが使命のようなものを今回のコンサートに感じまして。そのおかげもあって、心して臨むことができました。
ピアニストの榊原紀保子さん…おそらく、こんなに長い期間、お稽古に付き合ってくださったピアニストは初めてなんじゃないかと思っています。
連絡はよく遅れ、たくさんご迷惑をおかけしました…それでもいつも明るく、楽しく、お稽古に付き合ってくださいました。僕がなかなか気付けない音楽的なことを丁寧に教えてくださいましたし、僕の歌がどう聴こえているのか、感想や意見もたくさん出して下さいました。
紀保子さんにおんぶにだっこでガッツリ頼ってしまいましたが(笑)、そのおかげで自分の歌を客観的に考えることができましたし、自信を持って舞台に立つ事ができました。紀保子さんにお願いできて本当に幸せでした。ありがとうございました。
僕のために一生懸命照明をプランニングしてくださった佐藤さん。単なる照明プランナーとしてだけでなく、通し稽古やゲネを観て気になるところもダメ出ししてくれて、全身全霊で僕のコンサートに向き合ってくださいました。ありがとうございました。
かれこれ6年、歌だけでなくいろんなことをずーっと教えてくださった岡原さん。今回のコンサート実現にもたくさん力を貸していただきました。本番もビデオカメラマンとしてコンサートを記録してくださいましたし、前半の衣装の黒シャツ、下のパンツとデザインが合わないなあ、そうだ、私の貸そうか?と岡原さんが黒シャツを貸して下さったのはここだけの秘密(笑)本当に感謝です。ありがとうございました。
そしてコンサートを迎えるにあたり、会場整備やプログラムの準備、受付準備をしてくださったり、写真や映像を記録してくださったり、開演直前にバタバタしている僕を見かねて急遽衣装にアイロンをかけてくださったり(笑)、バラシを手伝ってくださったり。関わってくださった座員の皆さまにもすごく助けられました。周りに支えてくれる人たちのありがたさを身に染みて感じました。ありがとうございまあああす!!!!!
それでは何枚か、コンサートの写真をどうぞ。
皆様のおかげで、2ステージを無事に乗り切ることが出来ました。一つ、僕の歌役者人生の一区切りになったと思います。
ここからまた新たな気持ちで、泉篤史の歌役者人生をスタートしていきます!どうぞよろしくお願いいたします!
0 件のコメント:
コメントを投稿