ちびまる子ちゃんとエスパルス(Jリーグ)の地、静岡市清水区へやってきました。
過去にいろんな演目でこの地に来たツアーの面々。
「ボルダリングの壁が(ホールの隣に)あるところだ」とか「駅までの広場の地面が光る」だとか、
「前はあのホテルに泊まった」とか「ホテルで誕生日を祝ったところだ」とか、それぞれの思い出がこの地にあるようです。
私も、以前来たとき、終演後に隣の市場で半額のマグロ丼を買ったことを思い出しました。
美味しかったなあ、あれ。
本日のホール、静岡市清水文化会館マリナートに到着です。
ホールの搬入口・楽屋口は、たいてい時間きっかりに開くので、開館前の数分間はホールの前で思い思いに過ごします。
意外とドラマのあるこの数分間、
本日は島田さんが台車に座り込み、なにやら新聞を広げだしました。
前の日に気になるニュースがあった訳ではありません(あったかもしれないけど)、
この座日記でも何度か登場していますね。
新聞紙のゴミ箱を拵えていたのでした。
さあ、今日も元気に仕込んでいきます。
舞台を横切っていたら突然、
「いっくん、助けて〜」
と声が聞こえてきました。
振り返ってみると、そこには手を伸ばしている理恵さんが。
まるで私のほうが、海に沈んで、逆に助けを待っているようなシチュエーション。
最近、音響ブースは花道に設置されることが当たり前のようになってきました。
「もう舞台袖に戻るのはいやだ」と、今日も特等席に居を構えています。
舞台で降らせる"赤雪"と呼ばれている紙吹雪が少なくなってきました。
みんなでせっせと紙切りタイム。
私が持っている「清雪(キヨユキ)」と書かれたネットには、すぐに舞台で使える綺麗な雪(紙吹雪)が入っています。
「清雪」があれば、もちろん「汚雪(オユキ)」もあります。「汚雪」には一度使われた雪が仕舞われます。
「汚雪」は汚れを篩い落とされ、また「清雪」として使われるのです。
……吉野弘の『風が』を思い出しました。
舞台上の仕込みが粗方済んだら、照明部にバトンタッチです。
これはシュートと呼ばれる、明かりの位置や大きさを決める時間。
ひとつひとつ明かりを丁寧に調整していきます。
毎公演、たった2時間の公演のために、これだけの仕込み――とても贅沢ですごい事だと、このシュート時間になるといつも(今でも)思います。
そんな舞台を、本日は清水桜が丘高校の生徒たちと保護者の皆様に観ていただきました。
舞台への反応も多く、2幕はじめのあるシーンでは過去一番のリアクションもあり、演じているほうも楽しかったです。
ありがとうございました。
珍しく本番の舞台の写真を1枚も撮っていなかったので、人気の"水飲めじいちゃん"の写真でお許しください。
皺のつくりがすごすぎる……
終演も束の間、過去最高スピードでバラシをしました。
今日はこのまま次のホールに向かって、夜仕込みも控えています。
1時間後にはまたトラックから降ろす荷物たち。
それでも、丁寧に積んでいきます。
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