ドン・キホーテ組 in 東京都多摩市『パルテノン多摩』(5月2日):武田茂

今日は松が谷高校主催でパルテノン多摩で公演しました。
響きも良く歌いやすいホ-ルでした。
高校生の反応は4月一杯続いた演劇鑑賞会の慣れたお客様と比較すると笑い処で笑うことが殆どないので、楽しんで貰えているのか気になってしまいます。
しかし、この作品で扱われているテ-マが、例えば、戦争と平和、ホロコーストとジェノサイド、共生、性自認、身体障害者、愛、夢、希望、勇気、老馬、駄馬のどれ一つ取っても今を生きる彼等には敏感な問題だと思うので、彼等の瑞々しいハ-トにぐさりと刺さって笑い声を上げる余裕がなかったのかな、と考えて自身を慰めます。
終演後に挨拶にいらした校長先生のお話では、まさしくその通りで生徒達は真剣に観ていたとのことでした。
ところで、笑いは息を吐き出しますから、その分自然に息が入ってきますので、楽な呼吸で観ていられます。
こんにゃく座は学校公演で生徒児童を前に悪戦苦闘するなかで、技量を磨いてく伝統があります。それが林光さんのオペラが芸能になっていると言う評価に繋がりました。
この高校生達を真剣勝負でこちょこちょくすぐりたいな。もっともっと笑って貰いたいな。涙を絞り取りたいな。そんな気持ちが湧いてきました。

バラシの風景です。小道具を片付ける裕加さん、照明機材を運ぶ泉君です。

冒険の旅はまだまだ続きますよ。

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