朝から激しく雨が降ったと思ったら突然晴れ間が見えたり、と思ったらまた窓を叩く大雨になったり…台風が去ったというのに気まぐれのすぎる空模様です。
雨のせいか工事のせいか故障車のせいか、渋滞して車が動かず仕方なく菓子パンを食べる千太郎さん
不安定な天候にちょっぴりハラハラしつつもなんとか会館へ辿り着き、そのまま仕込みへ突入です。
丸みのある搬入口
今回の会場である岡谷鋼機名古屋公会堂(名古屋市公会堂)は、1930年に建築され、有形文化財としても登録されている建物だそうです。
光さんより先輩なんだね、とみんなで話しながら敬いの気持ちが生まれたりしました。
客席はこんな感じ
客席側の上の方から照明さんが役者を狙って照らしてくれるピンスポットライト、たいていの劇場はそのためのガラス張りの部屋があるのですが、ここでは客席の両端からなんともダイレクトな様子で光が差し込みます。なんだか楽しいです。
狙ってくれてる照明さんと撮ればよかったです。タイミング逃して悔しいです。
そんなこんなで丸みのある舞台奥や歴史ある機構に感嘆の声を上げつつ仕込みをしました。
途中現れた謎のアンニュイ手拭い女に
小道具メガネお姉さん。
劇中で使われる小道具の眼鏡は3つ!
どこに出てくるかおわかりでしょうか…
夜は心配していた雨にも特に困らされず、これまた歴史ありそうなホテルでぐっすりと休む私たち…
と思いきや!翌17日、明け方から横殴りの雨が窓ガラスを破る勢いで打ちつけ、枕元を河が流れているのではと思わされる水音で飛び起きました。なんとなんと。
おかげで午前10時開演なんて体感的には午後です。身体も心も目覚めきってむしろちょうどよかったです!災い転じてです!
特殊な舞台袖だったのでタイトな時間の中でも丁寧に場当たりをして、いよいよ千秋楽。県立天白高校のみなさんに観ていただきます。
豪雨といえば、出雲まで行ったのにゲネプロだけして帰ってきたこともあったのよね…とひっそりとやんわりと忘れられない思い出がよみがえって内心ちょっぴりドキドキしたりもしていたのですが、無事にみなさんに集まってもらえて、3階席までほぼ満席状態!大きい学校なのだなあ…!
始まる前は元気いっぱいの様子の客席でしたが、生徒さんの開演のあいさつが入るとすぐにしんとしずまり、最後までとても集中して観てもらえたように感じます。
あんの旅公演が始まるときは、静寂が不可欠なこのオペラを全国の生徒さんたちにどう受け入れてもらえるか、期待と不安がたくさんでしたが、公演を重ねるうちに、ただただひたむきに届ければかならず受け止めてもらえる、と思えるようになりました。
この作品をまたいっそう大切に思えるようになりました。
それぞれの地で、このオペラ『あん』を観て受け止めてくれたみなさまのおかげです。
ありがとうのきもちで今日もいっぱいになりながら、感傷に浸る間もなくバラします!!
なぜなら今日は座に戻って荷下ろしまでやらねばならぬ日だからです!帰って片付けるまでが千秋楽!!がんばろう!!
帰りの高速道路でも急激な大雨や急激な日光や急激な分蜂中のみつばちの大群に遭遇しててんやわんやでしたが、ちゃんと座に着いてしっかりお片付けをしました。
お疲れさまでした、の一丁締め、お手を拝借のシーン
オペラ『あん』、今年の公演はこれでおしまいですが、この作品はこれからも旅を続けます。
またどこかでみなさまにお目にかかれますように。
ありがとうございました!!
☆☆おまけ☆☆
一緒にたくさん走ってくれたトラックの汗も流します
左の人のズボンと右の人のシャツがトラックの色とコーディネートされていますね。
ちなみに左の人の前で「コーディネート」と言うと「コーディネートこーでねーと」と言ってくれるので楽しいです。
こんにちは、マーヴィー
流れや立ち位置を確認するラフなお稽古の時、レモンカナリヤのマーヴィーを千太郎さんの前へ差し出すシーンになると千太郎さんはこんなふうにマーヴィーを愛でています。食べ物のお店だから飼えないけど本当はきっと動物好きに違いないと私は思っています!!
徳江と徳江
同時に存在し得ない2人…いや1人
徳江さんのたくさんの思いを受け取って千太郎に渡す夢、ブラウスを着て無邪気に笑えるのが嬉しくて切なくて胸がいっぱいでした。
千太郎サービスショット
なんだかラフなスタイルがよかったので撮ってみたはよかったのですが、アホかというくらい激しく写り込んでしまいすみません。こっそり保存しておきたい千太郎ファンの方いらっしゃいましたらお好きに消しゴムマジックしてくださいませ…!!
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