ピノッキオ稽古場日誌:大翼



今回は、出演者の人数は少ないのですが、衣装の点数はそう少なくもありません。
例えばこの「関節」。ピアニストも含め、全員が肘と膝にこの関節を付けます。
まあ言ってしまえば「サポーター」のようなものです。本革で出来ています。
一つにつき五枚の()←こういった形のパーツを組み合わせていきます。
それもミシンでは縫えないので、目打ちで穴を開け手縫いしていくのですが、
これがなかなかの力仕事で、手の色んなところが痛くなってきます。
その後、縫った糸を染色します。ゴムを縫いつけて完成です。

今作業場では必要な物も増えてきて、猫の手も借りたい状況です。
近頃ではみんなにちょくちょく手伝ってもらっています。
この関節も(嗚呼)色んな人の汗と涙の染み込んだ物です、
それはもうプライスレスでございましょう。原価は全部で500円くらいですが…。



島田大翼

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