『夏の夜の夢』稽古場日誌 1/13 ヒカル

今日は稽古休みの日です。しかし我ら演出部は稽古場仕込みに打ってつけの日。11時から作業開始。
まずイントレという金属性のを枠を組み立てて脚にキャスターをつけ、移動できる作業台を作ります。床から3㍍の高さになり4㍍と少しある天井に吊りものをするのにもってこい。舞台監督助手のクスダさんとナカジとで上の作業を。沢井、北野、宮瀬とで上のフォローをしつつ下に作るセットを担当する。舞台監督の大谷地力さんの指導のもと舞台装置を完成させていきました。
休憩中、クスダさんの豆知識が。なんでも「イントレ」というのはイントレ~なんとかとか言う映画でカメラ撮影の為に作られた稼動式の台だとか。上から役者を撮影しカメラが動くという今としてはよくある映像ですが、この映画からイントレという名前が付けられたらしい。国内のとある撮影所では今でも丸太をくんで撮影しているとのこと。










午後7時過ぎ、作業が全て終了しました。やっと一安心、「なんとか終わった」稽古場には立派なセットが出来上がっているではありませんか。本公演をする度に思うのですが、劇場のような設備がない稽古場に高低差のあるセットを作るのはとても大変です。高さがあるということはそれだけ危険度が増すということだからです。
監督が劇場での注意点を話してくれました。「仕込みの際、舞台で走るな」上も下も危険がいっぱいだというのです。床にはセリがありマイナスの高さの部分がある。上には色々な物が吊ってあり強度を増すために金属性のものが多いので、もし落ちてきたりすると死を意味する。照明の道具も沢山釣り込んである。だから劇場では事故も少なくないそうです。



僕たち座内演出部の4人は舞台作業に関しては素人なので十分気をつけて作業すべきだと思いました。
さて、作業が終わってお腹も減ったのでクスダさん、ナカジ、北野、宮瀬の4人はこんにゃく座行きつけの飲み屋さんでビールを飲んでご飯を食べて家路についたのでした。またもやお酒?と思っている皆様。すいません。やっぱりこんにゃく座は……がないとねぇ。

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