1月3日に稽古イン、創造と混沌の渦中で誰もかれもがめくるめき続けた日々にも、ようやく終止符が打たれることとなりました。
2月11日、い組千秋楽。12日、あ組千秋楽。
お客様の温かい拍手に支えられながら、オペラ『ねこのくにのおきゃくさま』は、その第一歩を踏み出しました。
これからその歩みが全国へと進み、数多のお客様に出逢えますようにという祈りをこめつつ、『はじめのいっぽ』の足跡を、数回に分けてそれとなくお届けしたいと思います。
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今回は御存知の通り、完全ダブルキャストの2チーム制でお送り致しました。
『阿呆のあ組、陰気のい組』とは、稽古期間中に両組を指してよく使われた言葉ですが、『明るくてアクティブなあ組、色とりどりで意匠を凝らすい組』だったのではないかと、ひとまずいいように言ってみます。みんなちがってみんないい。
素敵だけれど難しい曲の数々、各場面にイベントのように訪れる大転換、心も身体もフル活用する踊りなど、盛り沢山のコンテンツに対するダブルキャストというのは、それはもうなかなかに高いハードル(時間的にも精神的にも)だったのですが、それぞれが客観的に作品を観ることができるというのは、これもまたいいものだなと。
影響したりされたり、改めて自分を見つめなおしたりしながら、本番中は隙あらば別組を観劇する日々だったのでした。
ここで各組を、舞台裏の模様と共にご紹介いたします。
★あ組ver.★
明るいあ組のお友達は、よく食べ、よく喋り、よく笑う!(勿論よく歌いよく踊りますとも!)
ちょっと集まっただけでも、ボイスパーカッションの応酬が始まったり、小芝居に巻き込まれたり、時事ネタやグルメトークで盛りあがったりと、とにかく賑々しい。
ネズミの兄妹は、ジャンクフードを糧によく踊ります
案内人が満月を楽しみながらお団子を食べていると
客席にいたお友達も御相伴に預かります
ネズミのお兄さんなどは、チュッパチャプスのように堪能しています
あ組稽古の後にあ組飲みなどを開催したらそれはそれは大変。豪快に食べて飲んで騒ぐ様は、さながら海賊たちの宴のようです。
しかし、そんなバイキングなお友達も、一度劇場入りして正装すると、一気に様変わりします。
ペアルックのイケメンや
メイクアップアーティストに大変身!
そして一旦衣装を身に纏うと
にゃんこたちに大変身!
にゃんこは鏡を見ます
にゃんこはプログラムを売ります
にゃんこはオセロにもなるのです
そしてねずみは注意喚起を促します!
そんなあ組が大集合!
明るくてエネルギッシュで、チームワーク満天の、とっても素敵なチームでした♪
★い組ver.★
意匠を凝らすい組は、それぞれが色々なところにこだわりを持っています。とあるシーンの台詞に、倒立の角度に、繊細な音の響きに。
そのこだわりが、作品に奥行きを持たせていくのですね。
例えば、ある日のこと。
ちゃみちゃんのおばさまから、素敵なデニッシュパンを頂きました!
みんなの歓声の嵐を縫うようにしてすっとお茶場に行かれた彦さまは、おもむろに(私物の)パンスライス用のナイフを取り出して、的確にパンをスライスしていきます。そもそも、お稽古場に私物のパンスライス用のナイフがあるのが奇跡的、かつ、大きなパンを何の迷いもなく見事な手際でスライスしていくそのスキルも神がかり的。
パンが大好きな彦さまは、いつもトースターで律義に両面を焼いたり、副菜を工夫したりと、その食べ方について、強いこだわりをお持ちでいらっしゃいます。デニッシュも程良く焼いて、幸せそうにお召し上がりになっておられました。
そのこだわりが、味わいに奥行きを持たせていくのですね。
今回が本公演デビュー!のちゃみちゃんは
プレゼントの原材料が気になったり
一度ポーズが気に入ると
あくまでもそれにこだわったりします
スレンダー過ぎてズボンが落ちるまりちゃんは
一回チャレンジしてブレてしまったら
人に布を持ってもらって撮るこだわりよう
衣装カゴにバナナを常備している裕加ちゃんは
オロナミンCに強いこだわりが!
一気に飲み干して
今日も元気に間違い探し!
大坪さんの猫耳に対するこだわり
大石さんの歌に対するこだわり
井村さんの場内販売の際のこだわり
富山さんの悪役としてのこだわり
ひかるくんの肥後もっこすなりのこだわり
色々な人の色々なこだわりが、
い組に奥行きを持たせていくのですね!
芝居心と個性に溢れ、どこまでも奥行きのある、とっても素敵なチームでした♪
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そんなこんなで、本日はここまで。
次回は、華麗なるスタッフ陣や舞台裏などをお届けする所存でございます。
秘蔵の面白写真や、為になる情報(…?)をお持ちの座員の方は、早々にちひろまでお寄せ下さいまし。
またね!
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