ピノッキオ旅日記 in インド!(10月2日・3日):萩京子

2012年10月2日(火)
1年前から計画と準備を進めてきたオペラ『ピノッキオ』インドツアー、いよいよ出発である。
もともとアジアツアーで産声をあげた『ピノッキオ』は超軽量、超コンパクトな作品ではあるが、日本初演以来、初演のアジアツアーのときより、衣裳も小道具もゴージャスになった。今回のインドツアー構成員は、萩京子、出演者の岡原真弓、佐藤敏之、佐藤久司、太田まり、ピアノの服部真理子さん、舞台監督の森下紀彦さん、制作の土居麦の8人に、シンガポール経由で向かう記録の姫田蘭さん。荷物の重量制限は8人分の160キロである。中からピノッキオをはじめ、いろいろなものが飛び出してくるドンゴロスを軽いものに作り変えたりなど、ツアーの準備では軽量化に工夫を加えた。各自の個人荷物は例のごとくリュックで、機内持ち込み荷物とする。
午前9時成田空港に集合。ピノッキオの道具を乗せて到着したハイエースには、佐藤敏之、佐藤久司、岡原真弓の3人。他のメンバーは電車やバスで。ハイエースを座に戻す役目の金子くんも到着。まずはカルネの手続き。これは問題なく終了。
10月2日はガンジーの誕生日。インドでは祝日。ドライデーと言って、お酒の販売がいっさいされない。インドに到着する日になんとしてもビールを飲みたい私たちは(特に私です!)手荷物検査を終えた後、空港内でビールとワインを買い込む。(ひとり2リットルが制限だから、むりやり皆に持たせる。)
約9時間弱でデリーに到着。インド時間で夕方の5時ごろ。空港がきれいになっていてびっくりした。大使館の方がカルネの手続きに立ち会ってくださり、なんとか通過。国際交流基金の土井さんと感激の再会。土井さんには2001年のロボットアジアツアーでものすごくお世話になった。そして昨年秋、インドに所長として赴任され、今回のピノッキオインドツアーを実現させてくださった。
13人乗りのミニバスに荷物を詰め、全員乗り込み、ホテルへ。
インド初日の夕食は中華料理。ドライデーだからお水で乾杯。
夜11時過ぎに姫田蘭さんホテルに到着。買い込んだビールで乾杯。インド公演の成功を誓い合う。



10月3日(水)
ミニバスで劇場へ向かう。運転手さんはすごいスピードで飛ばすので、かなりのスリルである。
劇場は2001年のロボット公演と同じ、シュリラムセンター。なつかしい。
今回も前回同様、ピアノの搬入が見物(みもの)である。 チェーンでつり上げるのであるが、進歩したのは、ピアノの脚やふたをはずしていること。前回はピアノ丸ごと持ち上げていたのだった。





皆が荷物を搬入している間、私はピアノの搬入を見物。その後、ドンゴロス組み立てに参加。ドンゴロス内側の金網と格闘する。
お昼はインド式ランチボックス。おいしかった。
13時から、舞台稽古。ヒンディー語のチェックをしてくださるのは菊地さん。きびしくもやさしく教えてくださる。
劇場の天井にネズミが住んでいるらしく、歌がはじまるとチュウチュウ、キーキー賑やかである。これがホントの天竺ネズミ?
17時半から通し稽古。





字幕のプロジェクターの光源が客席に見えてしまうとことをどうするか相談がまとまったところで、本日終了。
ミニバスでホテルへ。夜のお弁当は日本食。劇場で食べないでホテルに持ち帰り、成田で買ったビールとワインで、インド初日前夜を祝う。


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