みなさまこんにちは。『吾輩は猫である』で、「猫・乙」という役をやります熊谷です。この物語を主に語っている、一人称が「吾輩」のこの猫は、名前が無いものですから、役名も「猫」です。そしてこの猫を、3人の歌役者が一体となって演じるので、「猫・甲」「猫・乙」「猫・丙」というわけです。
そんなこんなで、猫・甲の青木さん、猫・丙の島田さんという偉大なAB型に囲まれながら、私も一介のAB型として稽古に励んでおります。このお二人の猫先輩がとても頼りになるものですから、私は猫の出番の多さに嬉しい悲鳴やら意味不明な悲鳴やらを上げつつも、安心して、かつ楽しく日々を送れるわけなのです。
前置きが長くなりましたが、そんなわけで、本日の前半は加藤さんがゴーシュの通し稽古に行かれていたので、吾輩は15時まで自主稽古。15時半から加藤さん入りで、冒頭から順にみっちりと詰め稽古をしていったのでした。
大抵の時間は舞台上で過ごしているものですから、なかなか写真を撮れる隙も無いのですが、本日はこんなサービスショットが撮影できました。
うっとり苦沙弥さん
突如悶え出し
絶叫!!
こんな風に人間世界というものを馬鹿にしつつ受け入れている猫は、人間たちを観察しているようであり、ある面では人間たちに見られているようでもあり、またそれをお客様方に観ていただく立場であり、なんとも言えない不思議な存在です。人間が笑ったり泣いたりしている様子をこんな風に見られていると思うとなんだか恥ずかしい気持ちになったりもしますが、自分がくよくよ考えていることをちっぽけなことだと思えたり、人それぞれの価値観がよく見えたりしてなかなか面白くも感じます。
この不思議な面白さがもっと自在に出せるように、またお客様にもお伝えできるように、残りわずかの稽古を大切にしていこうと思います。
どうぞお楽しみに!
0 件のコメント:
コメントを投稿