愛知県芸術劇場『魔笛』ワークショプ(7月23日、24日):熊谷みさと

久しぶりに新幹線に乗って(普段の長距離移動はトラックやワゴンなのです)、名古屋の栄にやってきました。

駅を出るとなにやら掲示物が。

梅さんが勢いよく振り返って見たそのポスターには、「こんにゃく座によるワークショップ オペラ『魔笛』をつくろう」と書いてあります。

そう、梅村さん、うるおさん、私、制作の森ちゃん、そしてピアニストの関さんの5人は、2日間の『魔笛』ワークショップのために愛知県芸術劇場へやってきたのでした。

駅から劇場までの通路には

わお!パパゲーノ!…関さんは「わかったさん」?

サイドに可愛いパネルたち、上からもこの絵が吊ってあって、期待が高まります。


ワークショップに集まったのは、小学校4~6年生の元気な子たち、27人!

自己紹介して、


早速稽古開始です!

なにしろ、この2日間のワークショップ、2日目の最後には保護者の方々へ向けて発表会をするのです。こどもたちと一緒にいられるのは今日と明日の午後の3時間ずつ、そして発表会だけ!うひゃー、たいへんなことです。

そのために大人たちも、朝からミーティングに稽古に、みっちりやりました。
そうそう、今回のワークショップには、愛知県で活躍されているソプラノ歌手の加藤裕子(かとうひろこ)さんもパミーナ役とパパゲーナ役で出演するのです!初めてお会いする方なので、どんなことになるだろうとドキドキしていましたが、柔らかな雰囲気とすごい適応力をお持ちで、すぐに馴染んでしまいました。


そんなこんなで、初日はとにかくこどもたちと音取り稽古!梅さん台本による『魔笛』特別版でクナーベを演じる彼ら、登場で「夜明けを告げる…」の歌を3声部で合唱するのです。
大丈夫かなあ、難易度高いよなあ…とヒヤヒヤしていた私たちですが、参加してくれたみんなの、なんという吸収力!小学生の力を甘く見てはいけませんね。今日初めて歌ったのに、すぐに覚えてしまいました。立派に歌っている…!


そして「パ・パ・パ…」の稽古をし、立派な装置の木にみんなの手形をつけ、空間を自分たちのものにして1日目はおしまい。




みんな楽しそうにペタペタしていました。



翌日。ちょっと早めに来て、なにやら工作をする子たち…



何をしているのでしょうか。


それぞれの個性溢れる枝ができています!

これを持って「パ・パ・パ…」で登場し、セットにしてゆこうという作戦。うまくいくでしょうか…



今日はとにかく発表会があるのです。
音の確認をしたら、最初から丁寧に流れを稽古してゆきます。
こんなに盛りだくさんで難しい動きできるのかな…と心配していたのですが、ほんとうに、小学生の力を甘く見てはいけませんね!!あっという間に覚えて、ちゃんと自分たちで工夫して、どんどん進化してゆきます!昨日決まった台詞割りもばっちり入っています。す、すごい…!

発表会本番、「ドキドキするー!」と言いながらも、豪華な照明に引けを取らない立派な立ち姿!小さなオペラ歌手たちは、ちゃんと自分たちで舞台を創っていました。
たった2日で…すごすぎる…!!

大成功の「パ・パ・パ」

こどもたちの素晴らしいステージに、お客様=保護者の方々もとっても喜んでくださいました。


さいごにみんなで記念撮影☆

とにかくあっという間の嵐のような2日間でしたが、参加してくれた子たちの「やりたい」という気持ちを感じて、小さなオペラ歌手たちの成長ぶりと楽しそうな顔に元気をいっぱいもらいました。
劇場の方々にもものすごいお力添えをいただき、一緒にやれた加藤裕子さんにもたくさん助けていただき、それがあったからできたワークショップだと思いました。こどもたちと、おとなたち、この出会いを大切にしたいです!!
ありがとうございました☆☆


(愛知県芸術劇場公式Facebookの写真を使わせていただきました)

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