オペラ『想稿・銀河鉄道の夜』稽古場日誌(1月25日):富山直人

今回、考古学士の助手で出る時に、余興で漫才をやるくだりがあります。
助手は僕ともうひとり。オーディションで決まりました。(詳しくは1月12日の稽古場日誌をご覧下さい)
オーディションで相棒と言いますか、相方が決まりまして、稽古の合間をぬって漫才の稽古もしております。
どんな漫才の稽古をしているか?
今日はその話をしようと思います。
考えたのは、昔の漫才を掘り起こして再現する。名付けて「漫才考古学」
まず、昔の漫才の動画をひたすら見て面白そうな漫才を見つけます。長過ぎず短過ぎず面白いネタ、そんなネタをやっと見つけると、次はネタの書き起こし。一字一句細か~く書き出します。
「ほうほう」「ふんふん」「んで」
とか。その通りに喋ることで、テンポ感が出るようです。
書き出したネタは大学ノート半分くらいになりました。
あとはそれを繰り返し喋って覚える。最初はゆっくり、流れが掴めてきたら段々とテンポを上げていきます。あまり早くしすぎると、聞いてて意味が伝わり辛いので、ペースを上げ過ぎず心地よいテンポを心がけます。
緩急も大事なので、ここはゆっくり、ここはテンポ上げて、とか相方と相談しながら決めます。
稽古以外に、自分たちで動画を何度も見て、仕草や目線を研究します。そして、ネタ合わせ。
1分くらいのネタですが、何度も何度も繰り返します。
こういうのを「ネタを繰る(くる)」と言うらしいですが、ネタを繰って繰って、よし大丈夫!となって、稽古場で披露します、ネタおろし、です。
今回、4本のネタを掘り起こしました。1950年代の漫才なので、60年くらい前ですね。しかし、この漫才がとても面白いんです!本物は!(笑)
いくら練習しても本物には遠く及ばないのですが、雰囲気というか空気感のようなものが伝えられるといいなぁ、と思っています。
どんなネタかは劇場でご覧ください。
ちょっとでも笑っていただけますように。

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