齊藤路都 ソロコンサート(4月21日):大久保藍乃

路都さんのソロコンサートがありました!

4月に入ってから、路都さんと会うといつもピリッとした顔をしていらして、コンサートに向けてどんどん路都さんの気が高まって行くのを感じました。

前半はソングのステージ。後半は芥川龍之介原作、林光作曲の『藪の中』でした。
2008年初演の『そしてみんなうそをついた~芥川龍之介「藪の中」による』は、以来、誰にも公演されていなかったとのこと。
こんにゃく座の数々の作品の中から、この作品を選ぶ路都さんのセンスに、さすが文学好きの路都さんだな!っと思いました(・∀・)



前半はソングのステージ。
最初の曲は林さんの「こどもと本」。
かわいらしいこのソングから始まりました。
その後は、読書好きの路都さんによる、本とそのソングとのエピソードを交えながら1曲1曲プログラムが進みました。
後半は、なんと万葉集や古今和歌集などから作曲されたソングが並びました。
路都さんによる、丁寧なソング一つ一つのお話しも面白く、聞き応えたっぷりなソングのステージでした。


衣装は、『ちくちくキモノプロジェクト』によるピンクのドレス。
空調のせいか演出のせいなのかわかりませんが、袖がヒラヒラと揺れて、とても素敵でした。


休憩を挟み、後半はついに『藪の中』。
メインとなる3人を一人で演じ分けなければいけないということで、この作品を一人で演るにはかなり大変な作品だったと思います。



シンプルなセットに、機敏に動く路都さん。そして霧に照明。
とても一人で演じているとは思えないほど、世界が広がっていました。



動きも歌も、今まで観たこと無かった路都さんがそこにいて、ただただ圧倒されてしまいました。
本当に本当にかっこ良かったです。

迫り来るオペラのステージが終わると、アンコールとして歌ったのは、1番最初の「こどもと本」。
同じ曲なのに、その歌詞が最初とはまた全然違って聴こえてきて「あぁ、このコンサート1部と2部を通して、路都さんの舞台なんだなぁ」っとすごく感動してしまいました。
こんな風に、自分自身をソロコンサートという形で作れる路都さんは、本当に素敵だと思いました。



本当に本当にお疲れさまでした!
素敵な舞台を、ありがとうございました!


写真:姫田蘭さん

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