オペラ『銀のロバ』稽古場日誌(5月6日):大久保哲

今ツアーにて、体育館公演の本番中の照明操作をします大久保哲です!
「銀のロバ」のツアーに参加するのも初めて、そして本番における照明操作も初めてと初めてだらけですが、1日1日を、精一杯頑張っていきます!

さて、銀のロバ稽古場最終日です!
15時からの最終通しに向けて、13時から稽古をしていきます。



13時からは、ファブリースを演じる壹岐さんの稽古。
演出の恵川さんからのダメ出しを自分の表現に反映しようと、この稽古期間は稽古後も自分で伴奏を弾きながら練習しておられました。



お次はマルセルを演じる静香の稽古。
静香も壹岐さん同様、毎晩遅くまでピアノを弾いたり、朝早くから来て発声練習したりしながら、衣裳や、小道具の毛布を天日干ししたりと、いろんな方面で頑張っていました。

二人の抜き稽古の後で全員集合し、最終通しに向けてやっておきたいシーンを微修正しました!

本日は衣裳付きの通し稽古でした!
その様子を写真を添えてお伝えします!





チューイがマルセルとココに、ヨセフとマリアという夫婦と、その夫婦を助けたロバのヘイゼルの話をしてあげるシーンです。
このお話は、チューイを演じる北野さんが語っていくように進んでいくのですが、その北野さんが途中で預言者に扮して神のお告げを授けたり、牛になったり、さらに壹岐さんは、人口調査を実施させた王様やヘイゼルの飼い主のルース婆さん、牛に羊、騎馬兵とあらゆるものにすかさず変化します!
この変わりっぷりが見ていてとても面白いです!



こちらはマルセルが兄であるパスカールをチューイさんのもとへと連れて来るシーンです。
マルセルが切り札として連れてきたパスカールは、チューイから戦争の経験談を聞き出そうとして、場の空気を悪化させてしまいます。

この後に、マルセルもココも泣き出し、三兄弟はケンカを初めてしまうのですが、そのケンカを感謝の言葉で仲裁するチューイの懐の深さや、状況を打開するために頑張るマルセルの姿に心がキュウッとします……。



こちらはチューイがマルセルとココに、チューイの弟のジョンと銀のロバの話を聞かせてあげるシーンです。
このシーンは、3人で森の中で話す最後のシーンになります。
このシーンで、チューイはココとマルセルに将来の夢を訊ねるのですが、そのやり取りに心が温まります。

こうして、通し稽古を終えてダメ出しをもらい、舞台装置や照明機材を片付けていきます。

11日に自主稽古をするので、舞台はそのまま稽古場の端へと移動させて、小道具や自然木はその上へと置いておきます。



通しを見にいらした大翼さんと裕加さんも手伝ってくださいました。
ありがとうございます。



照明を手際よくバラすココ役のちゃみさんと壹岐さん。下で演出助手の花さんとパスカール役の慎さんが受けとるという連携プレイです。
慎さんと壹岐さんは同期なのですが、パスカールとファブリースのやりとりを見ていると、その仲の良さが滲み出ていて微笑ましかったりします。





そうして、全てを片付けた後には、お掃除をします。
10日間稽古を頑張ったロバ組の汗と涙と、溜まってしまったホコリをここで綺麗にします。



壹岐さんが、舞台セットの切り株を修繕してくださいました。
壹岐さんは手先が器用で、修繕が終わった切り株をまじまじと見ていたのですが、どこに手を加えたのか分からないような仕上がりでした。
羨ましいです、器用な手先……。


今期の銀のロバをお届けする準備ができました!
これからこの物語をお届けに参ります!
お楽しみにー!



♪ものがたりは、旅をするー……






☆おまけ☆



ビシッとポーズの決まった、大人?の男、パスカール

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