『三文オペラ』小屋日誌 2月5日(萩京子)

「三文オペラ」公演2日目。
2時半に舞台集合し、まず演出の加藤直さんから昨日の初日のダメだしがありました。
加藤さんの言葉は、ちょっと複雑でした。
「良い初日だった。」と、とりあえず言いたいところだけれど、そう単純に言うことが良いとは思えない感じ。
これから千秋楽までの舞台をより良くするために、すごく考えぬいた言葉を選んで話してくれたと思います。
世代の開いた、つまりキャリア30~40年の人から、新人まで出演してるこのメンバーに伝えたいことば、稽古場初日のような新鮮なダメだしのことばに、ちょっと感動しました。

そして幾個所かの場面をていねいに稽古。
4時には楽士も入って、音楽稽古をしました。

2日目の本番は、初日よりもお客様もやわらかい感じで、出演者もノリが良かったように思います。
演奏も自由さが増していました。

終演後、萩は少人数飲み会へ。
そこには、某作曲家&ピアニストの寺嶋氏がいて、すごくおもしろかった。
寺嶋陸也氏とは「変身」海外公演以来です。
プラハの空港で別れた以来ね、というカッコいいセリフをはいて、お互い笑いました。

寺嶋氏はこの間、こんにゃく座以外の現場で「森は生きている」や「セロ弾きのゴーシュ」を演奏して、あらためて「ゴーシュ」と「森」のおもしろさ、すばらしさと噛みしめているとのこと。
寺嶋氏は「ゴーシュ」も「森」も初演ピアニストだったし、旅公演で何十、いや百ステージ以上演奏してもらっているけれど、こんにゃく座ではもう何年も「ゴーシュ」や「森」のピアノを弾いてもらっていません。
またやりたいなあ、という言葉も出て、楽しい飲み会となりました。

寺嶋陸也の一番おもしろい発言。
今回、娼婦たち、すてきな色っぽい衣裳を着ていますが、稽古場では各自自前の下着でがんばっていました。
露出度は稽古場の方が数10%上です。
そんな話をしていたら、「なんでボクを稽古ピアノに呼んでくれなかったの?」なんてぬかしていました。
男ってね。
困ったもんです。

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