ピノッキオ旅日記 in インド!(10月10日):萩京子

10月10日(水)

 9時ホテル出発。総領事館の古川さんがさっそく今朝の新聞に掲載された昨日の公演の写真と記事を見せてくれた。まだ他にも掲載される予定だという。公演した翌日に記事になるということが、なんともうれしい。



 空港に向かい、基金の山村さんとはお別れ。山村さんはデリーに帰る。デリーでまたお会いできる。
 今回もまた約2時間のフライト。昨日の公演の興奮も残っている。チェンナイの滞在は特に短く感じた。街を歩く時間がないのが残念。
 プネに到着。基金の松岡さんがデリーから来てくれている。数日ぶりの再会に感動。松岡さんはすごく頼もしい頼れる存在である。プネはサテさんというティラク大学で日本語を学びかつ教えている方が、コーディネートしてくださっている。彼に会いにティラク大学に向かうのは後ほど。まずはホテルでチェックイン。そして日本語を教えている田邉さんと三國さんと合流。おふたりはプネ公演実現に向かって会場選びその他準備に携わってくださっている。3時なのでお店のお休み時間なのだが、特別に開けてくださった。おふたりにプネについていろいろお伺いしながら食事。松岡さんにはデリー、コルカタ、チェンナイ公演の反響についてなど伺う。
 さて、まずプネの地の言語、マラーティー語のセリフを、チェンナイでのタミール語ぐらいの分量を言おうということになった。そして日本語をすばらしく話すことのできるヨギーニ先生を急遽お呼びして、ホテルのロビーでマラーティー語を教えていただく。
 その後、舞台監督の森下さん、佐藤ちゃん、麦、萩、基金の松岡さん、田邉さん、三國さんとともに、公演会場であるティラク・シュマラク・マンディール劇場へ向かう。大学のホールとお聞きしていたが、大学とは少し離れている。ホテルの辺りは少し静かな一角だが、劇場のある一角はにぎやかで、小さな商店が軒並み並んでいる。
 会場では催し物が終わったところで、人がごったがえしていた。どさくさにまぎれて中へ入って行く。キャパ900で、このツアーで一番大きな会場だ。2階席がものすごく高いところにある。2階席にはお客を入れないようにしてもらうことになっている。
 そうこうしているうちに、ピアノが到着。チェンナイで使ったピアノとは別。ヤマハのG2Bという型番。C2より小さい。デリーと同じように外のクレーンで運び入れる。調律のプラブーさんも到着。



 劇場の状況をざっと見てから、サテさんに会うためティラク大学へ向かう。ちょうど市民に向けての日本語の授業をしているところだったので、教室に入れてもらい、授業を見学させてもらった。
 若い人たちが30人くらい。その中に小学生の女の子がおじいさんに連れて来てもらって授業に参加していた。「机の上に何がありますか?」「机の上には○○があります。」というところを勉強していた。初級ということですね。授業の終わりに歌の時間があって「おもちゃのチャチャチャ」と「幸せなら手をたたこう」を歌っていた。「おもちゃのチャチャチャ」なんて数十年ぶりに聞いたなあ。インドでの日本語授業というめったに見ることのできないものを見させてもらった。




 サテさんにごあいさつし、明日の段取りを少し打ち合わせ、ティラク大学を後にして、ホテルに戻る。
 遅い昼食だったので、あまりお腹はすいていない。でもホテルのレストランでビールとほんの少しお食事。ビールはもっぱらインドのキングフィッシャーという銘柄のもの。けっこういけます。ほどほどで、おひらき。明日はプネ公演。マラーティー語への挑戦だ。

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