岡原真弓 コンサート『きょうだいを殺しに…』@丸木美術館(10月31日):岡原真弓
座が3班で旅に出ている間に、岡原は渾身のコンサートを行いました。
2年前の初夏に、初めて丸木美術館に行った時に、「ああ、この絵の中で歌いたい!歌わなければならない!」と思いました。
そこから、学芸員の岡村さんと話を進め、やっとこの10月31日に実現化しました。
今の世の中で一番歌いたい歌わなければならない歌である「きょうだいを殺しに」をそのままコンサートのタイトルにしました。
チラシのデザインは座員の大久保藍乃がやってくれました
『私たちは言わなければいけなかった、どんなに美しい言葉で飾られようと、あなたたちが殺しに行くのは、兄弟姉妹なのだと』
この歌は高良留美子さんの詩に萩さんが曲をつけて、岡原の40才のバースデーコンサートに書いてくれたものです。
12年前、私はこの歌をどうやってリアリティーを持って歌っていくか悩みました。しかし、今回、丸木美術館の丸木夫妻が、原爆の図をどうのような思いで書き続けたかを知っていくうちに、物凄く勇気をもらいました。
つまり、彼らの絵は「実際はもっと悲惨だ」とか「こんな悲惨なのは嘘っぱちだ」とか、様々な批判をうけたにも関わらず、彼らは描き続け、巡回展をやりつづけたのでした。
私も、歌い続けなければ!と思いました。
コンサートの会場となるのは美術館の一番奥にある、四面が大壁画の部屋です。アウシュビッツの絵を背負い、目前に南京大虐殺の絵に向かい唄いました。
哀しいと思っていた絵は、優しかったです。歌を一緒に聞いてくれました。そうだ!そうだ!と、言ってくれたような気がしました。
コンサートの主旨に集まってくれた仲間は
ピアニストの湯田亜希さん。
クラリネットの草刈麻紀さん。
舞踏家の向雲太郎さん。
岡原のやりたい事を全て叶えてくれました。
湯田さんのピアノは優しく、草刈さんのクラリネットの音は美しく、雲太郎さんの舞踏は絵の人々の吐息を現していました。
そして、あらゆるものの中にを客席で歌ってくださるお客様を募集したところ、なんと50名の皆さんが参加してくれました。
こんにゃく座で培った人脈です。
おやこどんの会、キラリ歌劇団、おぺら塾、まがりかどの会、こんにゃくらぶ、多摩フィルモニア合唱団、の有志の方々です。
一般のお客様と混ざってもらって、そのまま歌ってもらったので、会場全体が光さんの歌に包まれて、感動的でした。きっと天国の光さんはクスクス笑っていたと思います。光さんの原爆小景は、芸大の頃に丸木夫妻の原爆の図の前でコンサートをしたことから生まれたらしいです。
こんにゃく座の岡原が丸木美術館でコンサートをしたことは、きっと、でかしたぞ!と言ってくれているでしょう。
こんなプログラムでした。
萩京子のソング
・はじめのことば 詩 さねとうあきら
・こもりうた 詩 川崎 洋
・あくび 詩 谷川俊太郎
・ねむりー吉田ももへ捧ぐー 詩 まど みちお
・新しい人人 詩 与謝野晶子
・ジャスト マイ サイズ 詩 朝比奈尚行
・ラ・カンパネラ 作曲 フランツ リスト ピアノソロ
・明日ひとつの歌が 作曲 林光 クラリネット、ピアノ
・夏が終わる 詩 谷川俊太郎 曲 織田英子 ーコンサートに向けての新曲ー
・「生命の木・空へ」より 作詞作曲 林光
・木は空を
・なぜ?
・あらゆるものの中に 有志の合唱
ーーー 休憩 ーーー
・「もどってきた日付」より この害虫だけは…… ピアノソロ
・オペラ「おいしい餃子のつくりかた」より 台本鄭義信 作曲萩京子
・思い出のトランク
・あの日街が壊れ
・オペラ「ガリバー」より 台本 朝比奈尚行 作曲 萩京子
・原民喜のスコア
林光のソング
・ねがい 詩 佐藤信
・花のうた 詩 佐藤信
・ばらを植えよう ポーランド古謡 訳 工藤幸雄
・流れる水と岩のうた 詩 林光
・太陽の旗 詩 林光
萩京子のソング
・きょうだいを殺しに ー岡原真弓へー 詩 高良留美子
予定されたアンコール
・欠陥 ー某国首相、安倍くんに捧ぐー
・おいしい餃子の作り方より、「明日晴れるかな」
お客様は遠路遥々、130名ほど集まってくださいました。
光さんが残したメッセージがあります。
「音楽は核にたいして物理的には無力であるが、人びとの祈りとねがいを代弁し、行動へと誘うくらいのちからはあるのだ」
私たちは誘われました。
いつか、また、こんにゃく座のメンバーで歌うべき場所だと思いました。
この素晴らしい写真は姫田蘭さん撮影です。
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