みなさま、大変長らくお待たせいたしました!
9月12日から始まった林光歌劇場2019、18日に無事に終演いたしました。
8月の稽古開始から終演までの日々を順不同でちょこっと振り返り、まとまりきらない感じでゆるゆるとまとめてみたいと思います。
まずは、今回はじめてお付き合いさせていただいた振付の白神ももこさんとアシスタントの北川結さん。
おふたりともとても楽しく面白い!これからも、ご一緒できたら嬉しいです。
まずは冒頭の、みんなが"普通に歩"かないシーンを作ったり…
「ふしぎなたまご」に出てくる、個性強めな登場人物のそれぞれの動きをデフォルメしてさらに個性強めにしたり…
7つ頭の竜をどうやって表現するか、いろんな人数でやれることを模索したり…
最終的に、いろーんな形の竜が登場しました。
まずは、卵から孵りたての、ちゃみさんが指で持つ7つ頭。
演出家の直さんも可愛がっていました。
少し成長して、ちゃみさんがが手で持ち、まどかさんが操縦する7つ頭。
次は、ふしぎなたまごチームがそれぞれに持つ7つ頭。なんとまだ、あと2回の変身を残しています。
そして、ふしぎなたまごチームが手で演じる7つ頭。
最後は、おじいちゃんの口笛チームがそれぞれに持つ7つ頭。客席がざわつくほどの大きさになっていました。
この緑の布の最高に素敵なパッチワークは、座内演出部チームが作りました。
この膨大な面積のパッチワーク(これよりももっとあります)・・・本当におつかれさまでした!!
そんな「ふしぎなたまご」に対して、「おじいちゃんの口笛」では物語の中盤まで、ほとんどのものを無対象で表現していました。
見えないシーソーで遊ぶ
見えない凧をつくる
最後に見えてくる実体が、私はなんだか言葉にできないけれどぐっときました
そして、今回の舞台セット。
たくさんの椅子。と、壁に空いた5つの穴。
これらは何にでも、どんな場所にでもなります。しかしそれがまた大変!
あの穴をどう使うか、いろんなことをそれぞれにやってみていましたね。
こんな画はどう?
こんな画もいいね。
ひょこっと顔を出すのが可愛い
こんなに身を乗り出したり
「穴からお尻を出す」というシーンがあったのですが、そのために壁の裏にスタンバイしているみなさん。大変です。
壁は、クシャクシャにして破いた画用紙をたくさん貼り付けてあります。
画用紙であのような立体感を出せるとは…座員も感動していました。
「おじいちゃんの口笛」コロス4人も大活躍でした!
綺麗なハーモニーでおじいちゃんを気遣ったり
忘れ物を忠告したり
暗い庭で照らしたり
登場人物だったり、そうでなかったり、いろんな世界を行き来して物語を進めたり引き立てたりするコロス。私はこんにゃく座のコロスという存在が大好きなのです
そしてそのコロスで出演した白石静香ちゃんは今回が本公演デビュー!!
しずかちゃん(と、動きがすばやすぎて残像しかとらえられなかったベッラ役のちゃみさん)
とっても立派でした。おめでとう♪
まだのせていなかった稽古場の様子や楽屋の様子など。
稽古場に差し入れてくださったかぼすサイダー。これで稽古もさわやかに頑張れました!
よく目撃する、玲子さんのアップ風景。劇場入りしてからは客席の通路でやっておられました。舞台から見てると、客先からにゅっと脚が出てくるのでびっくりします。
白神さんとたまご女子。
一緒に歌の稽古もしましたね!
鏡越しに自然の奇跡のポーズをみせてくれる薫さんとちゃみさん
ライトをアミナ使用にしてくださっている演出部のあかねさんと座外照明スタッフの河野さん。舞台裏でも遊び心を忘れません。
メイクで汚さないように衣裳を着るしずか。撮られてるよ!!
今回少年役をやるために髪を切ったウルフ役のまどかさんとベッラ役のちゃみさん。
どちらもかなり似合って、素敵でした!
劇場入りしてから、ゆず子さん、制作のあずみさん、ナナ子さん、志野ちゃんに囲まれ、少し伸びた髪を調整されているまどかさん。
最後に、これまでの特集ページや動画、まだ見ていない方も、見て下さった方も、見てみてくださいね。
こんにゃく座 「林光歌劇場2019」The動画
入川舜 この虫だけは ピアノ独奏
五味貴秋 八匹めの象の歌 ピアノ独奏
長いようであっという間に終わってしまった林光歌劇場2019。
終わってしまいました。寂しいです。
時々、ふっと思い出していただけますように。
観に来てくださったみなさん、関わってくださったみなさん、応援してくださったみなさん、
本当にありがとうございました!
2 件のコメント:
(ふしぎなたまご)
竜がかわいい。
食欲をなくしたり、ぽろぽろ涙をこぼしたり、トルチナさんに頭をすりよせてきたり。人の子供と変わらないなあ、と思いながらみていた。
トルチナさんと市内を楽しそうに散歩をする場面や、大家さんがきたときピアノの下に潜んで身を隠していたりするのも印象に残っています。
ポール巡査が竜を可愛がっている様子なのもよいです。
「卵の形」「動物愛護協会の見解」「孤児院の見解」など、ポリフォオニックな声の扱いがとても美しい作品だと思いました。
「腰痛のうた」や「こ・ひ・つ・じ のように」なども聴いていて楽しかったです。
(おじいちゃんの口笛)
誕生日のお祝いの準備をする場面、「懐中電灯に電池を入れて」の歌など、勢いがあって好きでした。
ベッラとウルフが二人でニルスの髭をそる時、照明を暗くし、動きをゆっくりとして夢の中のように見せる演出も記憶に残っています。ピアニストのみに照明があたって白いシャツが輝いて見えるようなのが美しい。弾かれる音も、セヴラックを思わせるような懐かしい響きでした。
大きな凧が出現したとき、一瞬、大気の流れや風の匂いを錯覚した。ニルスが子供の時、風の強い日に、野原でああいう大きな凧を揚げたことがあったのでしょうか。子供の時に抱いた(そして果たせなかった)夢だったり、少年時代そのものだったりを象徴していたように見えた。しばらく空中を飛んだ後、いつの間にか、現在のニルスが暮らす部屋の窓枠になっているのも、味わい深い演出だと思います。
終わり近く、照明が消えて真っ暗になる直前の、何かを予感したようなニルスの表情が印象に残っています。
そして最後、お話を締めくくるのが子供二人の明るい笑い声であるのも。
まとめ、ありがとうございました。
懐かしいし、客席からは見えないところでこんなことをやっていたのか、という発見があって楽しいです。
気付くのが遅くなってしまい申し訳ありません。
素敵なご感想をコメントしてくださり、ありがとうございます!
とても嬉しいです。
皆様の記憶に残るような、良い公演をしていけるように、ますます精進してまいります。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
高岡由季
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