タング組 稽古場日誌(4月19日~23日):熊谷みさと

遠野物語が東北で旅をしている間、稽古場では新しい「タング」チームが始動しました。



少年役・篤史とクミン役・薫に挟まれているのは、新たにナツメグ役でデビューする花島春枝さんです。

タングはこれまで、組み合わせは変われど、ずっと初演メンバーで旅をしてきたものですから、新キャストが加わるのは今回が初めてなのです。

そんなわけで、今週はみっちりと、5日間の稽古でした。
演出の大石さんが遠野の旅中なので、初演で演出助手だったわたくし熊谷がふたたび演出助手としてしゃしゃり出て腕組みしてセンターに陣取り、立場を利用して先輩である花島さんを好き勝手にビシバシねちねち責めまくる5日間です!

嘘です。
実際には、難しい転換も長い台詞もちゃんと頭に入れて来ていた花さんに、感服しきりでした。えらいよ先輩…!!

とはいえせっかくの稽古期間ですから、より良くするために!たくさん口を出して、出演者それぞれも気づいたこと言い合って、とても充実した時間を過ごしたわけです。


稽古前にはみんなでストレッチ!
(内股の苦手な篤史は生まれたての小鹿みたいになっています)


後輩へのしごきに見えますか、違うんです、後輩が先輩を重りとして利用しているところです!


体操の先生の茂さんは身体の伸ばし方を教えてくれます


ちょっと前まで「遠野物語」の稽古を覗いていたものですから、なんとも小ぢんまりしたチームに、始まりにはちょっぴり寂しさも感じたのですが、時間が経つにつれ馴染んできて、これはこれでコンパクトで和気藹々という雰囲気で、ほっこりいいなあと思います。

そして、5日間のうち3日目と5日目には、振付の伊藤多恵さんにも来ていただきました。


毎回美味しいものを持って来てくださる多恵さん(右端)

「悪くはないけどなんかちょっと違う、もっと楽しくなるはずなのに…」みたいに靄ついていた部分が、多恵さんに見ていただくと、ぱーっとクリアになって、わくわくやキラキラが押し寄せてきます。
本当にすごいです。
何を決めて何を考えてそこに立てばいいか、頑張るべき方向がはっきりする近道へのヒントをたくさん教えてくれて、とても勉強になります。

「行動は環境でつくられる」ということを改めて考えたり、『弱肉強食!!』というパワーワードに心を持っていかれたり、学びに満ちた楽しくも建設的な時間でした。


こうして5日間みっちりとレベルアップをしたタングチーム。
少しのお休みを挟んで、来週は大石さん入りの稽古です。
良き作品になるよう、がんばるぞー☆


5月16日には武蔵小金井で一般公演があります。
どうぞお運びくださいませ!

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