行ってきました!あやめ十八番第十一回公演「しだれ咲きサマーストーム」!
これがチラシですな!
ところが、おや?
他……??
そう、年がら年中あちこちに引っ張りだこでなかなかスケジュールの決まらない働き者の島田さん、「しだれ咲きサマーストーム」への楽隊出演がようやく決定したのは、チラシができたどころかチケット発売日も過ぎてしまった5月某日でした…しかしそんな頃まで待っていてくださったあやめ十八番さんも、それでも出てほしいと思わせてしまう島田さんも、なんだかとってもいいです!
そんなわけでチラシに名前の載っていなかった島田さんは、一枚一枚手書きで「他」を「島田大翼」に書き換えたものをお配りなさってました。逆にレアですね。
そうして待ちに待った公演というわけです。
毎回、脚本演出の堀越涼さんによる全くのオリジナルストーリーを展開するあやめ十八番。
今回は…後妻打ち?落語…??
なんだかよくわかりませんが期待に胸膨らみますね!
場所は、こんにゃく座でも「Opera club Macbeth(2016)」や、「イヌの仇討あるいは吉良の決断(2018)」を上演した吉祥寺シアター。あの空間を堀越さんがどう使うのか、わくわくします。
4人いるはずなのに2人だけの楽隊で始まった風の音。
島田さんがひっそりとこしらえていたウィンドマシーンが最初から吹きすさんでおりました。でも島田さんの姿は無いなあ…と思っていたら
舞台の奥から、第一声、納豆売りの良い声!
この声は聞き覚えがあるぞ…と思っていたら、和装の島田氏ではありませんか。
お芝居の一番最初の声が、楽隊の島田さんとは…!
納豆が食べられないからあえてなのでしょうか。
もうこれを機に克服するしかありませんね!
なんてことをぼやぼやと考える余裕もなく、七五調の台詞の洪水に溺れてゆく会場。
最初は「登場人物多い…」「言葉難しい…」と、理解力の乏しさ故ちょっぴり腰引け猫だった私ですが、物語が進むにつれどんどんと引き込まれてゆき、最後まで見終わった時には、「もう一回見たい…」という気持ちになっていました。最後まで見たからこそ最初が見たくなる、最初を見たらまた最後まで見たくなる、そういうことですよね!
毎回思うのですが、堀越さんの創るお芝居は本当に空間と時間の交差が見事です。
今と昔が、彼方と此方が、目の前でぶつかり合いすれ違うのを、細やかに大胆に表現されていて、いつも驚嘆させられます。センスが!センスがすごくて…!!
そんな中で、島田さんは何をしていたかというと…
えっと…主にギター、アコーディオン…
あとトーンチャイム、鈴、虫笛、大小のドラ、スライドホイッスル、ピッコロ、ウィンドマシーン、ビブラスラップ、バスドラム、フレクサトーン、あとなんかかしゃかしゃ音がするやつと、ああ口笛で虫の鳴き声やるやつ上手だったなー!!あと何やってたっけ…ハピと鍋と材木琴(吉田能さん作の木琴)とフレームドラムと拍子木と……とにかくいろいろやってて、お芝居もしてて、すごかったです。
かっこいいブースで
たくさんの楽器を
個人的には、スライドホイッスルめちゃくちゃ長く吹くー!ってことに感動したのと、あの楽器フレクサトーンていう名前だったんだ!ってことをこの公演きっかけで知ったのが目からウロコポイントでした。
こんにゃく座の楽器係として、こんな呼び方をしてしまっていたことをお詫びしたい気持ちです。
ビブラスラップだって私が楽器係になる前は「与作」って呼ばれてたし…
そんなこんなで普段目にする機会の少ない楽器が活躍しているところはなんとも嬉しい気持ちになりますね!
そして、こう書くと島田さんだけやたらいろいろやってるみたいですが、サックスの藤林さんは最初からサックス二本咥えて吹いたりフルート持ち替えとかいろいろすごかったし、吉田兄弟も、もはやもうちょっとやそっとでは驚かなくなってしまいましたが、打楽器に鍵盤に何から何まで演奏してました。すごいです。楽器演奏してお芝居して…負けてられないです…!!
楽隊のみなさま(左から藤林祐聖さん、吉田能さん、吉田悠さん、島田大翼さん)
時代の妙を感じてところどころクスリと来たり、憤りを感じたり、ぎゅっと胸を締め付けられたり…感情のジェットコースターに乗ったみたいな気分でした。
そしてぎゅっと詰まった2時間半のあとは、今回限りのアフターライブ!
楽隊の4人の方々が、吉田能さん作曲の音楽を特別アレンジで奏でるというスペシャルタイムです。
劇中、台詞の裏で演奏されていた曲を、音楽のみで思い切り楽しんだり、島田さんの花月夜の二郎さんのガンマンの歌が鳴り響いたり、ダズリング=デビュタントのかっこいい曲を4人編成で聴けたりして、とても濃密な時間でした。
あー楽しかった☆
終演後、観に行ったみんなと
島田さん、関係のみなさま、おつかれさまでした!!
☆☆おまけ☆☆
おまけ写真:小川真理さま
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