2020夏のワークショップ(7月24日~26日):熊谷みさと

今年も熱い日々がやってまいりました。

こんにゃく座、2020夏のワークショップです!




制作担当・おしのはん(高橋志野)


世の中が渦巻いていて、今回ちゃんと開催できるのかどうかも悩ましくハラハラしましたが、こんな中でも楽しみに、必死に、参加してくださる方々がいらっしゃるということで、できる限りの感染症予防対策をして、3日間のワークショップをおこないました。






毎朝1時間、茂先生によるこんにゃく体操


今年の参加者は12名と少ない人数でしたので、スタジオを広々と使い、感染症対策のみならず、のびのびとできた点でも良かったような気がします。
「体操から歌を見つけられそう」と言っていた方もいて、実りある時間になった様子が嬉しかったです。


みなさまを迎えるにあたり、床はもちろん、イスや机、ドア、トイレ、冷蔵庫、手すり、電気のスイッチなどなど、みんなが触るかもしれないと思うところは、毎朝晩しのと2人で消毒しました。

毎朝入る前に検温と手指の消毒、体操は苦しくない範囲でマスク着用、レッスンはフェイスシールド必須、お昼ごはんはみんな同じ方向を向いて離れて座りお喋りは控えて…等々、いろいろ不便なことを強いてしまいましたが、みなさん本当に生き生きと3日間をすごしてくださり、私の方がとても元気をもらってしまいました。


歌の講師は大石さん。
大石さんの指導は、歌い手の枷を丁寧に一つずつ外していき、自由にすることでその人が持っている魅力を引き出す…というような印象があります。
新しいことを覚えさせるというより、もともと持っているものがちゃんと見えるように開放していく感じ。
自分の持ち物を肯定してもらえるような、それでいてちゃんと前に進めるような、温かさがある気がします。

今回は言葉から歌を作ることに重点をおいて、まず詩や台詞を言って、それからメロディをつけていくということをしました。

ソング8曲とオペラ『変身』の一場面というなかなかにボリュームのある内容でしたが、受講生の方々は真摯に、かつ体当たりで挑んでいて、それを大石さんがほぐしたり引き締めたりして、さっきまで歌えなかったところがだんだんきちんと形を持って存在してくる…という様子には、目を見張るものがありました。




この世の中ですから、お客さんを呼んだりはできませんが、3日目の最後には、やはり区切りということで、内輪発表会をしました。


発表会では、全員合唱として「一つぶよ」「夢へ」、それぞれのソロとしてあとのソング6曲の中から歌いたいものを1曲、そしてジャンケンで決めた2人組で『変身』をやりました。





そうそう、『変身』の一場面は「デュエット」とタイトルのついた、虫になったKに妹が初めての食事を届けるシーンをやったのですが、これは2人は決して近寄ることのない場面ですから、大石さんは「ソーシャルディスタンスオペラ」と名付けていたんですよ。
難しくも美しい、大好きな場面です。
難易度高めでみなさんは大変だったと思いますが…本当にすごく頑張っていました!!






それぞれのソングはそれぞれ選んだ方にとてもぴったりで、本人の心にちゃんとあるものに思えました。

たった3日の短い時間だけど、何かを学ぼう、身につけようと、大変な思いで参加してくださった方々が、その人生が滲み出るように全身で歌うその歌は、どうしたって心揺さぶられるものがあります。

今ここで、歌を伝えようとしてくれるその気持ちを、ずっと大切にしていきたいなと思いました。

このワークショップに参加してくださった方々が、少しでも何かを発見できて、そしてそれがこれからの生活をちょっぴりでも何かプラスにするきっかけになれていたら嬉しいな、と思います。

そしてその先の、みなさんの歌を、またどこかで聞けたらいいな…!


3日間おつかれさまでした!
ありがとうございました☆☆




2020夏WS助手・ちゃみ(熊谷みさと)/写真:高橋志野



タング組 in 大阪府阪南市『阪南市立文化センター サラダホール』(7月23日):武田茂

7月23日、子どもNPOはらっぱ主催、阪南市立文化センターサラダホール 大ホールにて、タング公演。















8時半に和歌山を出発して、9時半から搬入、仕込み開始。照明はサトちゃんが一人でどんどん進め、出演者4人で舞台を作ります。


前日和歌山公演を見てくださった京都労演の亀尾さん土屋さんご夫妻が、仕込み中に到着。お二人はタングの公演をとても気に入って下さっていて元気が出ます。


舞台の仕込みが終わると、制作も加わって全員で照明の明かり合わせになります。その時私は免除になって、一足先に体操をして体を整えていきます。前日夜の舞台の疲れは残っていますが、2日続けて体操ができるのは嬉しい。膝の具合が少しづつ良くなり、体操の質が上がってきた。


さあ、本番です。客席には子供達が多いようです。楽しんでもらえるかな?前半の歌のステージはハーモニーも決まって喜んでくれたんじゃないかな。


タングです。

いい流れで来たのに、最後の最後に、タングのセリフが澱んでしまったのが残念。しかし、舞台を楽しんでいただけたと思います。拍手が暖かかった。沖さんのご両親と座員の岡原さんも見に来てくれました。有難いことです。


今季のタングはこれにて千秋楽となりました。秋にはまた気分を一新していい舞台をお届けできるよう頑張ります。















最後にはらっぱのみなさんと。ありがとうございました。武田(タング)


タング組 in 和歌山県和歌山市『和歌山市民会館』(7月22日):飯野薫

和歌山に車で移動します。サービスエリアでトラック組とワゴン組が会えて大喜び!


ホールの近くにある和歌山市民図書館というとっても素敵な図書館のこれまた素敵な屋上で『今日は公演ができるよ!嬉しいね!がんばろうね~』と大喜びあかねさん。


今日は和歌山市民会館できのくに子どもNPO、和歌山こどもの広場、和歌山みなみ子ども劇場の 3劇場合同例会です。
広~い劇場です。感染予防策として当初より大きなホールを借り直してくださっての開催となりました。


ロビーの飾り付け。おやこ劇場の例会ではお馴染みのこの光景をみるのも久しぶりです。嬉しいな。あったかいな。わたしはこの中の「あじ」という絵本をこどもの頃読みました。今でもよく覚えています。


こんにゃくポーズをしている係の皆様と制作マネージャーのゆき。コックさんになってお客様を迎えてくださいます。あったかい公演です。


公演中はきゃはきゃはっという弾けるようかわいい笑い声や、お父さんお母さん方も一緒に楽しんでいる声も聞こえてきて、みんなで一緒に同じ時間を同じ空間で過ごせたことが本当に嬉しかったです。ありがとうございました!






オペラ「ネズミの涙」稽古場潜入レポート(7月20日):熊谷みさと


激しい雨や暑さの日々が続いておりますが、みなさまいかがおすごしでしょうか。

少しずつ活動を再開しているこんにゃく座、7月14日からは「ネズミの涙」秋の旅のための稽古が始まっております。



稽古の前には、演出助手の西田さんからフェイスシールドが配布されました

これをつけて稽古しなきゃいけない状況というのは決してわくわくするようなことではないんですけど、みんなの顔が透明なシールドに包まれてるってなんか未来感あって不謹慎ながらもちょっとテンション上がってしまうんですよね


なんかかっこいいし


こちらは名前書いた後にシートが貼ってあるの気付いて剥がしたら名前も剥がれちゃったよーということをアピールしてくれるひと


そうそう!今回の『ネズミの涙』チームには、ゲスト出演の方がいらっしゃるんですよ、


こちらの爽やかな青年
横尾圭亮さんです。


生茶が喜んでいますね

横尾さんはモスクワに演劇留学していた方で、萩さんがモスクワで芝居を見る際にお世話になったところから繋がりができたそうです。

今回は、難民ネズミ、給仕、ドブネズミなどの役で出演してくださいます。

ネズミチームで1番の若さなだけあって身体が軽そうで、振付や太鼓やいろいろに大変なポジションにも軽やかに立ち向かって応えてくれています。
がんばれー!まけるなー!!と横からエールを送る私。



4日間の自主稽古&振付稽古ののち、2日のお休みを挟んで、今日からは演出の鄭さんがいらっしゃいます。



稽古の前にみんなでお掃除をしていたら、あれ?外階段に続く扉に見慣れないものが…


なんだろうこれ?

実はこの開閉部分についている物、みんながお休みだった週末に、うるおさんが密かに作ってくれたとってもすごいシステムなんです。

というのもここ、防音のために扉を二重にしてあるのですが、換気をしようと両方の扉を開けておいたつもりが、いつのまにか内側だけ閉まってしまうことが何度もありまして。
そうすると中にいる人は外扉が開いているなんて全然わからなくなってしまうものですから、外は全開なのに大音量で稽古してしまうということが度々あったわけです。
ご近所の方々には、本当に申し訳ないです…。

そしてそれをどうにかしようとうるおさんが内扉にストッパーをつけてくれたりしていたのですが、ストッパーをかけ忘れてしまう人も多発して、結局同じことが繰り返されることに…な゙ん゙でだよ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙…

そんなわけで、外扉が開いている時には自動的に内扉は絶対閉まらなくなるシステムを作ろう!と、いつの間にかうるおさんが働いてくれていたということなのです!素晴らしい人です!!


黙々と作業



作業中に見せてくれたこれは仮につけていたものです

自主稽古中に付けてくれたこの仮の物でも働きはじゅうぶんだったのですが、仮のものだと、万が一内扉が閉まった状態で外から扉を開けてしまった場合、この「仮」が内扉に突き刺さる恐れがあったんですよね、まあそんな状況は滅多にないのですが、滅多にないからこそいつか起こるかもしれないその時を注意するのが難しいのでは、と、うるおさんは考えて、バネが入ったちゃんとしたやつを作ってくれたということなのです…!!


外から開けてもあんしーん!

名付けて

ガージウーフ
外扉開時内扉不可閉装置

だそうです!
名前は難しすぎてよくわらないのですが、このシステム、本当にすごいですね…えらいです…ありがとうございます…!!

(名前が難しすぎてわからないと言ったら、ガネーシャに似てるからゾウ繋がりかなということで、わかりやすく「しまらんゾウ」と呼ぶことにしようかとお悩みの様子でした。会話をそのまま書いたらわけのわからない感じになってしまいすみません。)



そんなこんなで、今日からは、鄭さんによる熱い稽古です!!

始まりには、改めて自己紹介タイムがありまして、

「役名と本名、呼んで欲しいニックネームを言ってください」

とのことでしたので、鄭さんと長年の付き合いのある先輩方もちゃんと自己紹介していて、

「『とみやん』て呼んでください」
「『うるりん』と呼んでください」

と呼び名を言うのがなんだかちょっとこそばゆく面白かったです。

ちなみに横尾さんは「よこちゃん」と呼んで欲しいそうです!




鄭さんは、最初からやっぱり鄭さんで、何回も繰り返すシーンを何回も稽古していて、役者はめちゃくちゃ大変そうだけど、見てるとどんどん面白くなって、わくわくしてきました。


間隔をとってピアネズミ紀保子さんを囲む

演出家ってすごいなあ…と子どものような感想をつぶやきながら、稽古に見入って笑ったりホロリときたり、楽しい時間をいただいてしまいました。

心揺さぶるオペラ「ネズミの涙」、秋には無事にみなさまにお届けできますように…!


コンサート『こんにゃくざのおんがくかい』稽古場日誌:高岡由季


6月26日から、始まったんです。。。

 『こんにゃくざのおんがくかい』の稽古が!

 5月に行われるはずだったコンサート、コロナ禍の影響を受けて泣く泣く中止となりましたが、稽古をして完成させて、7月末に撮影することになったのです。
 しかし出演者は「タング」公演もあるため、日を空けて全8日間にぎゃぎゅっと凝縮した稽古で撮影に挑みます。
 頑張ってます! 

感染予防の掃除!



エアコンのフィルターが危ないらしい。毎稽古前に綺麗にしております。


今回はこれまでの「ソングシングソング」や「タング」公演の前半でやっていた曲のレパートリーとはガラッと変わった内容で、とても新鮮で楽しいです!




大石さんの歌の指導にも熱が入りますね。

7月14日には衣裳デザインの武田園子さんと振り付けの白神さんもいらっしゃり、どんどん肉づいてきております!

衣裳は、未熟者ではございますが私が縫っております。いろんなデザインの具現化に挑戦してて楽しいです。頑張ります。

白神さんの楽しい振り付け!




歌と振り付けと打楽器と…



頭の中を整理するのに忙しいしげるさん。

楽しいコンサートになると良いなあ。
撮影は7月29日!!
頑張ります!!

タング組 in 神奈川県茅ヶ崎市『茅ヶ崎市民文化会館』(7月10、11日):泉篤史

やっと……やっと…………や………っと!!
この日がやって参りました。新型ウイルスの影響でここ数ヶ月自粛が続いておりましたが、ようやくこんにゃく座今年度の第1公演目、タングの初日がやって来ました。
待ちに待った舞台…もう…感無量です…!!



今回見ていただくのは茅ヶ崎おやこ劇場のみなさん。
こんにゃく座のオペラは『あおくんときいろちゃん』、『ピノッキオ』、『ねこのくにのおきゃくさま』、『銀のロバ』、とたくさん観てくださっている親子劇場です。
嬉しいですね。




さて、今回無事に公演をするからにはしっかり感染予防対策をして臨みますよ!!

本番前日、仕込みを行います。
まずは劇場入り。入るところから感染予防策は始まります!


ソーシャルディスタンスを保ちながら一人一人入館します。


そして入口には…テッテレ〜!


タブレット型検温機〜!
タブレットの前に立つだけで検温をしてくれるやつです。はい。テレビでよく見かけてはいたんですが、実際に使ってみるのははじめて。
平熱なのを確認し、手を消毒していざ劇場入り。


ひっさしぶりのタングの仕込みでしたが、今回のタング組は皆さんタング経験者。さすが、サクサク仕込みが進みます。
この日は仕込みのみ。このままゲネプロをやってしまうこともあるのですが、劇場のガイドラインで夜間利用が出来ないので、退館しなければなりません。場当たり稽古をちょこっとやって、明日の本番に備えます。



…そして翌日。

朝から劇場に集合して、ゲネプロの準備をします。
お稽古やゲネプロ、本番の時以外はマスク着用必須です。

照明チェックもマスク!



ピアニストのいぐまゆさんも個人稽古の時はマスク!!



写真をとるときもマスク!



体をほぐす時だってマスク!!!そしてディスタンスも忘れません。


そしてゲネプロ。
劇場の響き、舞台の広さを確かめつつ、ゲネプロを行いました。

きつねのポーズ!

ゲネプロが終わった後は、大石さんと萩さんからダメ出しをもらい本番に備えます…


気になるところは抜き出して稽古稽古!



そんでもってあれよあれよという間に本番です!

衣装に身を包み、待ちに待った本番!行ってきます!!

久しぶりの眩しい照明の明かり。お客さんの空気。視線。
感じられるすべてを噛みしめながら、本番をやらせていただきました。

…楽しかった!本当に!

茅ヶ崎おやこ劇場の方々も、5ヶ月ぶりの観劇ということで、とっても集中して舞台を観てくださいました。
今ではすっかりリモート演奏や、インターネット配信などが普及して、いつでもどこでもどんなに離れていても舞台や芸術に気軽に触れる機会がぐーんと増えました。それはそれで良いのですが、それらでは決して味わえない、舞台の空気感、お客さんとの呼吸を感じることができる生の舞台は本当にかけがえのない特別なものだなあ…と公演をして改めて感じました。

公演が終わって最後に、主催の方とご挨拶をした時にある方が「ようやく実現できた公演。人が水を求めるように、劇場で見る生の舞台も生きていく上でなくてはならないものだと改めて思いました」とおっしゃった時、思わずジーンと来てしまいました…。今日の公演が実現できて本当に、ほんとうに良かったです。

最後に、トラックの前で記念撮影をパチリ。

こんなご時世ですから、マスクだけは外せません(笑)


残り2つの公演も、どうか無事に公演することができますように。

タング組 メンバー紹介(2020年7月ツアー)

2020年7月ツアーのメンバーです。
自己紹介テーマは、『最近ハマってる食べ物』です!お楽しみくださいませ!

少年
泉篤史

〈冷やしカルボつけ麺〉
家の近所のレストランでやっている夏限定のオリジナルメニュー。>冷やしたカルボナーラのソースにこれまた冷やした細麺のパスタをつけて食べます…ニンニクも効いていてヤミツキです…

タング
武田茂

赤だしの味噌汁が美味しい。鳥の軟骨、大豆の水煮、蕪、蒟蒻、牛蒡、人参、出来たら、胡麻油をたっぷり。

クミン
飯野薫

ステイホーム期間を経て料理が楽しいです。100均でお鍋に入れるだけの簡単な蒸し器を買ってきて、しゅうまいを作ったら、意外と簡単で出来立てのしゅうまいが驚くほどおいしかった!気に入ってちょくちょく作ってます。

ナツメグ
鈴木あかね

最近、お腹の調子を整える「腸活」にハマっています。腸のマッサージをしたり、発酵食品を食べたり。キムチ、納豆、ヨーグルトetc…。何かオススメあったら教えてください!

ピアニスト
井口真由子


最近ハマっている食べ物は、かんたん酢で作るピクルスです。ミョウガ、にんじん、きゅうり、大根、セロリ、カブ、パプリカ、、いろいろ試しています。この、かんたん酢、酸っぱさ、甘さがちょうどよくてすっかりハマりました。湿気と暑さでバテそうな身体がウキウキします♪あっという間にできちゃうピクルスはカレーとも相性ぴったりです♪

スタッフ
佐藤敏之(照明オペレーター)

良く行く某カレー屋さんでしょっちゅう食べる[青菜炒め]が大好きです。最近の自粛で自炊するようになったので作ってみたら美味しく出来た❗小松菜とモヤシをニンニクたっぷりで炒めて塩コショウで味付けしただけのシンプル料理👍あんまり炒めすぎないのがコツです。簡単なので1度お試しあれ~

高岡由季(制作マネージャー)

暑くなってくるとレモン味の何かしらが一層美味しくなりますね。アイスのサクレとか大好きです!上に乗ってる輪切りレモンのすっぱさが五臓六腑に染み渡ります。レモンサワーの美味しい作り方も絶賛追求中です。

以上のメンバーでお送りします!